Yuubariが最近ハマっている漫画5選(その2)
しばらく資格試験が無いYuubariはまた漫画の世界に入り浸ってます(´∀`*)
本当に次から次に素晴らしい漫画に出会えてこんなに幸せなことってなかなか無い。
では最近読んで良かった漫画について。
『私の少年』
既刊5巻まで読了済み。
文学的な抒情性すら漂う年の差物語に魅せられます。
ジャンル的には「おねショタ」と言うらしいですが、年上の女性と少年(のちに中学生になる)の恋仲を描いた作品ですが、微妙な真柄を繊細に描いているところがとても良いですね。
主人公の女性は年下の少年(真修)のことを大事に思うものの、自制心の強さで自分からは遠ざかる。一方の少年の方はまだ幼いので最初は慕うだけだったものの恋愛感情に目覚めて一途にぐいぐい来る。このすれ違いが絶妙でついついストーリーに引き込まれてしまいます。
『彼方のアストラ』
全5巻読了済み。
Yuubariは普段あまり少年漫画は読みませんが、「彼方のアストラ」は話題になっていたので手をとってみました。
話題になるのもわかります!本当に最初から最後まで驚きの連続でした。
犯人捜し的ミステリー要素、登場人物たちの出自の秘密、世界の真実、SF的冒険などの要素が混然一体となって最高のエンタメになっていました。
キャラクター描写の掘り下げも見事で感情移入がとてもしやすかったです。
内容的にとても濃いのでたった5巻で終わってしまったのが勿体なく感じました。
ちりばめられた伏線がラスト付近で一気に回収されるのは見事でした。
オススメです!
『きのう何食べた?』
既刊15巻まで読了済み。
ゲイの男性二人が料理とパートナーとの生活を楽しみながらまったり暮らしている風景を描いたこの作品。たまに事件は起きますが、基本的にゆるい日常が流れています。
読んでいて不思議と癒されるですよね。正直描写される料理は絵柄のせいかあまり美味しそうに見えませんが、パートナーが作った料理を美味しそうに食べている描写を見ているだけでおなかいっぱいです。
最近『きのう何食べた?』はドラマ化されましたが、配役といい演出といいとても原作を丁寧にドラマ化していて良い意味で驚きました。ドラマの方もオススメです!
『ブルーピリオド』
既刊5巻まで読了済み。
「『ブルーピリオド』(青の時代)というとピカソに関係あるのかな?」と思い読み始めたのですが、これがまた美術好きにはたまらない作品でした。
Yuubariは有名な西洋画の展覧会があると見に行く程度の美術好きですが(印象派ばかり見に行くミーハーで恐縮ですが)、この漫画を読んでから構図や主題についてじっくり考えて絵を見るようになりました。大げさに言えば絵に対する意識(審美眼)を変えてくれました。
理解が難しかった現代美術も構図を意識すると少し理解した気持ちになった・・・かと思います。
主題としては美大合格を目指す受験生が美大入試専門の予備校で切磋琢磨することなのですが、苦しみもがきながら作品を生み出していく過程がとてもリアルで胸に迫ってきますね。
『ゴールデンゴールド』
既刊5巻まで読了済み。
この漫画を一言でいうと「不穏」ですかね。
四国の離島で中学生の女の子が得体のしれないお地蔵さん(?)を拾ったところが島全体を巻き込んだ狂騒が静かに巻き起こるのですが、ひとつひとつの描写がいちいちリアルでこのお話を空想物語に落ち着かせてくれません。
福の神かと思っていた拾ったお地蔵さんがとんでもない化け物だった。
あらすじだけ聞くとよくある都市伝説の物語なのですが、島の経済や権力・支配欲など精神面で侵されていく様が迫真があり、作者さんがとても念入りに取材した感じが伝わります。
単なる事件を描いているわけではなく、民俗学や土着の歴史がバックグラウンドにある点が興味をそそりました。