折れない心

何度も敗北を味わってきた筆者が挫けずに試験勉強や語学を頑張ります。現在はAWS認定ソリューションアーキテクト[アソシエイト]に向けて対策を取り組んでいます。

Yuubariが最近ハマっている漫画5選(その5)

Yuubariにとって重要だった試験(ITサービスマネージャ試験)が終わり一休みしつつ漫画の世界に戻りました。

最近はなかなか新しい漫画に惹かれず、未読だった読み途中の漫画を消化しているという感じです。

そんな中で出会った最近ハマっている作品は以下です。

 

 SPY×FAMILY』

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

 

 Yuubariは既刊1巻まで読了済み。

この作品の時代と舞台背景は東西冷戦時代のドイツでしょうか。

偽りの家族を演じながら任務遂行のために頑張っている主人公たちが冷徹なようでどこか抜けているような、それでいて筋は通すという話の骨子が良いですね。

スパイが任務のために偽りの家族を作ったつもりが、次第に信頼や愛情が芽生えて本当の家族になっていくというのは東西冷戦時代の西ドイツでも実際あった話のようですね。

 どことなく暗くキナくさい社会情勢を思わせる設定ですが、内容自体はほっこり心温かくなるコメディー作品でした。

 

特にキャラクター描写が秀逸で魅力的です。

スパイであることを隠す主人公の黄昏・暗殺を裏稼業にしているけどいつも抜けていて可愛らしい妻ヨル・実は相手の心を読めるけどドジっ子の娘アーニャの織り成す疑似家族が愛おしくなってきます。

読んでいてとても癒されました(´∇`) 

 

 

逃げるは恥だが役に立つ

逃げるは恥だが役に立つ(10) (KC KISS)

逃げるは恥だが役に立つ(10) (KC KISS)

 

 Yuubariは既刊10巻まで読了済み。

逃げるは恥だが役に立つ』の第二幕ともいうべき10巻。

第9巻を以て一度大団円を迎えたのですが、まさかの新刊(10巻)が出てYuubariはさっそく手に取ってみました。

一大ブームを巻き起こしたドラマ版『逃げ恥』ですが、ドラマの影響を受けて原作に手を出してみたら骨太な社会派の漫画でびっくりした人も多いのではないでしょうか。

かくいうYuubariもその1人なんですけど^^;

 

ドラマ版『逃げ恥』は星野源さんの軽やかなエンディングの曲とダンスや星野源さんと新垣結衣さんという魅力的な2人によるコメディ色の強い恋愛ドラマでした。

 

原作である漫画版『逃げ恥』でもこうした男女の駆け引きや恋愛の綾はありますが、どちらかというと社会や家庭における男女の役割など実社会の在り方に一石を投じた社会派ドラマの面持ちが濃かった印象でした。

漫画が実写化すると漫画のテイストやテーマが大きく変容することはよくありますが、『逃げ恥』はその最たる例かもしれませんね。

 

この『逃げ恥』第二幕(第10巻)は主人公みくりと平匡の新婚生活からスタートする話ですが、作者の海野さんは甘い新婚生活を描く意思は毛頭ないようで、ジェンダーや男性の育休取得の周囲の無理解や高齢独身者の寄る辺の無さといった日本が抱える社会の諸問題に更に深くメスを入れていきます。

 

驚くべきはディテールの細かさですね。

たとえばドラマで源ちゃんが演じた平匡の職業はSEなのですがシステム開発プロジェクトの様子や開発スケジュールのミーティングがあまりにリアルで驚きました。

作中でとある開発プロジェクトのスケジュールが遅れているのですが、納期間際にデスマーチになりそうな状況のため外注サポートを入れて工数を稼ぐというアイデアがミーティングで出ます。そのシーンでPM(プロジェクトマネージ)が「遅れているプロジェクトの要員追加はさらに遅れを招く」「ブルックスの法則」という趣旨の意見を述べるのですが、リアルすぎてYuubariは笑ってしまいました。

 

恥ずかしながらYuubariは今年PMの勉強をしている中で初めて「ブルックスの法則」という単語を知りました。

こんな専門用語が作中でさらっと出てくるなんて本当に逃げ恥作者の海野さんはしっかりリサーチして作品作りをしてるんですね。しかもそれがストーリーに自然に組み込まれているのが凄いです。

 

これほんの一例でしたが、このように『逃げ恥』第二幕は以前に磨きをかけて実社会にがっぷりと正面からぶつかっています。

ドラマ版『逃げ恥』のような甘い軽やかな世界を期待すると手痛いしっぺ返しを受ける漫画版『逃げ恥』ですが、この潔い作風にYuubariはハマってしまい今後の展開にも目が離せません。

 

 

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』

 Yuubariは既刊5巻まで読了済み。

表紙がどの巻もアイドルを全面に出している通りとある地方のローカルアイドルのお話ですが、主にアイドルそのものよりそのローカルアイドル(Cham Jam)を支えるアイドルファン(オタク)目線で描いた作品です。

 

Yuubariは知人で関ジャ〇∞の熱心なファンの人がいて北は北海道・南は福岡までライブで追い続けるその熱心さにいつも驚かされますが、この作品でも熱い熱いファンの情熱が随所にほとばしっています。

正直この作品の主人公えりぴよさんの行き過ぎた行動にはドン引きですが、根底にあるのは自分の幸せより『推しが武道館いってくれたら死ぬ』というタイトルの通り、自分が推しているアイドルの成功なんですよね。

自分の生活や財力を犠牲にしながら自分が大事に思っている人の成功のために頑張るえりぴよさんの姿はどこか潔くてかっこいい・・・と思うときがあったりなかったり・・・(´∇`) 

好きなアイドルのためにファン(オタク)の奮闘する姿をコミカルに描きながらもそこには好きなものを全力で応援する姿が描かれていて、きっとアイドル好きな層は読んでいて共感するかと思います。

ちなみにファン(オタク)だけではなく、Cham Jamのメンバーの表舞台では見れないローカルアイドルとしての地道な努力やメンバー間の交流も丁寧に描かれていてYuubariはすっかり『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の世界観にハマってしまいました。

ちなみにこの作品、アニメ化決まりました(´∇`)

 

 

『チェーンソーマン』

チェンソーマン 3 (ジャンプコミックス)

チェンソーマン 3 (ジャンプコミックス)

 

 Yuubariは既刊4巻まで読了済み。

チェーンソーの悪魔と融合した少年が死の淵から助けられて国の対悪魔部隊の一員として残虐な悪魔と血みどろの戦いを繰り広げられるお話。

そこだけ見ると熱いバトル漫画に見えますが、まったく正統派のヒーロー漫画では一切ありません。

正直に言いますと序盤はあまりに下品で見苦しい描写が続くので正直1巻で読むのを止めようか悩みました( )笑

ですが、読んでいくうちに段々とこの作者さんが表現したい世界観が伝わってきて惹きこまれていきました。

 

スタイリッシュなコマ割りや抑揚の効いたセリフ回し、フィルムノワールを思わせるさばけた雰囲気など察するにこの漫画の作者さんは映画に対して相当な愛があるなと見受けました。

そして映画好きが高じた人の中でも映画を偏愛しすぎてB級アクション映画にハマる人がいますが(タランティーノ監督などそうですよね)、チェーンソーマンの作者さんもB級的なアクション映画の世界観を再現しようとしているように思えました(Yuubariの思い込みでしたらスミマセン)。

気になったので同じ作者さんの『ファイアパンチ』も読みましたが、こちらも硬派なSFの世界観にB級映画テイストがふんだんに盛り込まれていて1-3巻あたりはぐいぐい引き付けられました。

 

ちょっと脱線しますが、『ファイアパンチ』は作中で様々な映画のタイトルが出てきますが、『リトルダンサー』という映画が作中のキャラクターにより推されていたので観てみましたが心から感動しました。

リトルダンサー』という名作映画に出会えただけでも『ファイアパンチ』を読んで良かったです。

 

話を『チェーンソーマン』に戻すと、ジャンプコミックスから出ているもののとても子供には読ませたくないような描写(主に下ネタ)が頻発しますが、他に類がないような独特の空気に包まれた不思議なアクションコミックです。

肌に合わない人はNGかもしれませんが、この独特のノリが好きな人はきっとハマって続きを心待ちにしてしまう。そんな漫画です。

 

鬼滅の刃

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

 

 まずはじめに言わないといけないのですが、Yuubariは漫画版の『鬼滅の刃』は最初の1巻しか読んでいません。

1巻を読んでからこの作品が魅力的な作品であること確信して録画で撮りためていたアニメ版を一気に観ました。

ですので漫画版の『鬼滅の刃』を語る資格は無いのですが、アニメ版『鬼滅の刃』にドはまりしてしまったのでここで紹介しました。

 

それにしても今ブーム来てますね、『鬼滅の刃』。

2019年最大のヒットアニメかもしれません。

ストーリーは王道ジャンプ系のアクション漫画ですが、大正時代という近世と現代のはざまにある時代であったり、スタイリッシュな剣術アクションであったり、容赦の無い敵役(鬼)に敢然と立ち向かう描写であったりと見どころがたっぷりの作品です。

作品としては若干スロースターターで序盤の修行を経て仲間が加わるまでは若干間延びを感じるかもしれませんが、本格的にストーリーが進むとぐいぐい引き付けられました。

いま現在Yuubariはアニメ版しか見ていないのでアニメ版の『鬼滅の刃』にしか言及できませんが、19話の那谷蜘蛛山編のクライマックスはまるで映画を観ているような作りこみで本当に唖然としました。。。。作品愛が無いとあんな凄いものはきっと作れないと思わせる胸熱な出来栄えでした。