先日・・・というかちょっと前(2020/9/18)ですが情報処理技術者試験について、とてもとても重大なお知らせが試験の主催元のIPA(情報処理推進機構)から発表されました。
詳しくはこちら(IPAさんのリリース情報)↓
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20200918.html
本当に大きな改訂となりました。
Yuubariが感じたことや「この変更は今後こうなるだろうな」という推測を書いてみます。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)、基本情報技術者試験(FE)については、試験実施を延期
これはびっくりしました。
2020年の春季(4月)の情報処理技術者試験は新型コロナウィルス(Covid-19)の問題により延期されていたのですが、延期された2020年秋季(10月)の試験でもFE(基本情報処理技術者試験)とSG(情報セキュリティマネジメント試験)に限っては再度の延期となりました。
今現在(2020/9/25)新型コロナウィルスはいまだ終息には程遠く昨日も日本全国で400人を超す新規感染者が確認されました。
空気が乾燥してくるとまた再流行すると言われていますから、IPAとしては情勢を鑑みてSGとFEのみでも10月の試験の一部を延期せざるを得ないというところなのでしょうね。
なぜSGとFEだけ延期になるのかというと、おそらく後述するCBT対応を考えると現状は午前も午後も選択問題のみで構成されたFEとSGだけしか明確に延期を決定できなかったのかと思います。
ここに至って今年の4月の試験から10月に延期となりさらに10月の試験まで年末に延期となってしまったので、就職や転職で有利になる目的でこの試験(FE・SG)の合格を目指していた方にはやるせない状況ですよね。
本当に心中お察しします。
Yuubariも就活前の学生時代にIT業界への就職を目指してFE取得に励んでいたので、挑戦すらできない状況への悔しさが痛いほど気持ちがわかります(Yuubariは結局FE取れませんでしたが)。
SG、FEのCBT方式での実施について
令和2年度中(令和2年12月~令和3年3月の複数日を予定)に、現在の出題形式、出題数のまま、CBT(Computer Based Testing)方式で実施します。
これはFE・SGの試験再延期以上にさらに驚きました。
ITパスポート試験に続き、CBT形式の試験に移行するということをIPAが検討しているのはどこかでちらっと見た記憶がありますが、このタイミングで今から約2カ月後に複数月にわたってSGとFEがCBT試験が実施されるとはまったく想像もしていませんでした。
Iパスで既にCBTは導入されているので、IPAもCBT試験実施のノウハウはあるとして、多数のSGとFE受験者を毎月捌けるリソースがあるということですよね。
・今年の12月から来年の3月にかけて複数日開催
・何回でも受験できるわけではなく今年の12月から来年の3月にかけてのCBT受験はチャンス一回
・現行の午前、午後試験を一度にすべてCBTで実施するかは不明
ということのようです。
Yuubariの疑問としては出題形式をどうするかということ。
複数回に渡ってまったく同じ問題を出してしまったら先に受験した人が情報をネットやSNSで漏洩させて、後に受ける人が有利になるでしょうから同じ問題を丸々連続して出題するとは考えにくいです。
ここからはYuubariの想像になりますが、
・4択問題の午前問題については新規の問題も混在させつつ過去問もシャッフルして使いながら、月をまたいだ連続したCBT試験では同じ問題をそのまま出題しない。
・CBTのみの1次試験(従来の午前試験)でふるいをかけ、午前合格者のみ別日となる後日開催の2次試験(従来の午後試験)に進む
・午後試験は現行の紙での出題内容とCBT試験の相性が悪すぎるので、午後試験は今まで通りペーパーテストを行う。
こんな落としどころになるのではないかと推測します。
※Yuubariの想像はまんまとハズレました!
そしてAPや高度試験の午前問題についても現在は四択問題のみですので、午前の範囲については今後CBT対応になる可能性もあるのではないかと思います。
令和2年度における秋期高度試験区分(ST、SA、NW、SM)実施の見送りについて
令和2年度における試験実施を見送ることになりました。
今回のお知らせの中でこれはYuubariに直撃しました(´∇`;)
本来10月に行われるネットワークスペシャリスト試験(NW)ですが、こちらは数カ月前にIPAから「延期して11月以降に実施されます」とアナウンスされていました。
4月開催予定だったPMやAUなどの論文試験が10月にスライドしたことで、11月以降に実施されるNWやSMなどの試験を翌月に開催(試験会場確保)、答案採点するリソースはさすがに無いと思っていましたので、YuubariはNWは早くても12月以降、1月くらいが実施の本命かなと推測していました。
しかし、今回の発表によると残念ながら試験開催が半年後(2021年4月)になってしまいました(これもまだあくまで「予定」のようですが)。
自分のブログを読み返すと、Yuubariは今年(2020年)の2月からNWの対策をしているんですよね・・・・
誰も予想していなかったことですが、まさかNW受験が1年以上先の2021年4月になってしまうとは想像もしていませんでした。
ということでYuubariは今年の情報処理技術者試験については全く受験機会が無くなってしまいました(´·ω·`)
ここ4年の間で情報処理技術者試験を受けないのは初めてです。
しかしネガティブになる必要はないと思っていまして、Yuubariの場合ネットワークの勉強は前々から本腰を入れて取り組みたかったので、今年に引き続き来年の4月のNW試験までじっくりネットワークの勉強を続けていこうと考えています。
NW試験まで今からさらに半年以上空いてしまったので、試験勉強と割り切らずにCiscoルータなどの実機を触りながら今後の血肉となるような取り組みをしていこうと思っています。
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(追記)2020/11/19
だいぶYuubariの予想がはずれたIPAの追加の情報がリリースされました(11/11)。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20200918_2.html
以下の点が驚きました。
・SGとFEの受験時期可能な時期がずれているので、SGとFE両方短期間に受験可能というのはびっくりしました。
しかし2010年の春試験が無かったのでこういう措置はあり寄りのありだと思います。
・SGもFEも午前/午後いずれもCBTになるのは正直想定外でした。午後問題は長文問題なのでCBTと相性は悪いと勝手に思っていましたが今後は高度試験の論述などもCBTになったりするんでしょうかね。
紙の試験のときは重要箇所にマーキングするのがこの2つの試験のテクニックの一つですが、CBTで何らかのマーキングの方法はあるのでしょうか。
※2020/12/05 追記。CBTでも画面上でマーキングできるようです!
また試験問題については漏洩防止の宣誓が受験の条件ですが、完全に漏洩防止することが本当にできるのか疑問です。匿名の掲示板で先に受験した人が漏洩しないとも限らないのですが。