日本の社会人は勉強しない?
最近よくネットの記事で目にすることなのですが、「日本人は社会に出た後はとにかく勉強しない」ということ。
総務省統計局の「平成 28年社会生活基本調査」によると、有業者が「学習・自己啓発・訓練」に充てる時間は1日当たり平均6分間。
ということでした。
衝撃的な数字ですよね。6分って・・・・
※社会人にとっての「勉強」「学習」の定義が難しいですが。資格試験や昇進試験に向けての勉強はもちろんそれに該当しますが、仕事にまつわる何かのスキルを得るための行為(専門書を読んだり、業界紙を読む、Webトレーニングを受ける、関心があるビジネスセミナーに参加する)も該当すると思います。
そういえば確かに周りを見渡すとYuubariも職場で何か資格試験や自己啓発に取り組んでいるという人はそれほど多くないです。
人に言わないだけでこっそり勉強している人はいるかもしれません。
Yuubariも訊かれないかぎりあまり資格試験に挑戦する(している)ということを職場で口外したことはありませんし。
一方で同じ職場で毎週末大学院に通ってMBAを取得した人や夜間の大学に通って学士を取得した人もいました。
ですので「1日平均6分」としてもYuubariの印象としては、「ものすごく勉強熱心で日常的に自己研鑽に励んでいる勢」と「まったく勉強していない勢」にはっきり分かれる気がします。
ただ割合としては「ものすごく勉強熱心で日常的に自己研鑽に励んでいる勢」が圧倒的に少ない気がしますが。
「気がします」という言葉の通り、何かに裏打ちされた意見ではなく単なるYuubariの印象にすぎませんが・・・
考えてみるとYuubariが学生のときは電車の中で参考書や資格の本、ビジネス書を開く大人が多かった気がしますが、最近はスマホでゲームやSNSをしたり漫画を読む大人が多いですね。
それはそれで忙しい日常生活の中で息抜きとして大事かもしれませんが(かくいうYuubariもスマホを手に入れたばかりのときはそういう時期が長くありました)、それにしても長い通勤時間をずっと目的もなく無為に過ごすのはちょっと勿体ない気もします。
今はみんな疲れているのか、それとも心に余裕がないのか・・・
一方、日本以外のほかの先進国の社会人は社会に出た後に大学に入りなおして学位取得を目指したりオンラインで学習したり目標に向けて学習を続けている人が多いと記事では目にしました。
実際Yuubariの努めている会社(外資系企業)の外国人の方は本当に勉強熱心な人が多いです。
これはなぜなんでしょうね・・・Yuubariが思いつきで考えるに
①日本は残業などで長時間労働が常態化しており、日常生活で勉強する時間を作り出せない(時間的、精神的余裕がない)
②日本ではこれまで終身雇用制度が長く続いており、自分のスキルを磨かなくても今の職場でやっていける
③日本ではスキルアップのメリットがそもそもあまり無い(社会的に評価されない)
④日本の受験勉強が厳しすぎて勉強という行為自体にネガティブな印象が生涯付きまとうので、「学習」というと重い腰を上げにくい
といったところでしょうか。
他人事のように言っていますが、Yuubariも先月のNW(情報処理技術者試験のネットワークスペシャリスト試験)が終わってから一分も勉強していません・・・・そろそろまずいなあ、と思い始めました。
Yuubariの場合は勉強(自己研鑽)する最も大きなモチベーションは「危機感」です。
自分の人生を振り返ると受験にしろ就活にしろ失敗続きだったので、恥ずかしながらかなり自己肯定感がとても低いです。
社会人としてスタートした後も「この先、一生仕事をして食べていけるのだろうか」と不安ばかりでしたので、資格や語学の勉強をすることで自分に付加価値を付けていく必要を常々感じながら生きてきました。
そういえば以前読んだ漫画(『白エリと青エリ』というお仕事がテーマの漫画)の中で、進路に迷う高校生の主人公が伝統工芸の職人である祖父に相談したところ祖父からは「どんな商売でもいいからさ、職人になりなよ」と言われるシーンがあるのですが、Yuubariは「そうそう、手に職をつけることが大事なんだよね」ととても共感しました。
仕事をしながら得る知識や技能が最もウェイトが大きいというのはその通りだと思いますが、それ以外でお自分で付加価値をどんどん付けていくのは技術職ならばとても有効かと思います。
子育てや仕事の忙しさを言い訳にすることは簡単ですが、この先のキャリアや自分の人生を考えると、慢心せずなんとか隙間時間を使ったり計画的に勉強時間を捻出してなんとか継続して勉強しながら結果を出していきたいです。
もう少し子どもが大きくなったら同じ机に向かうこともできるかもしれませんが、今はうまくやりくりしないといけない辛抱の時期だと思っています。
早めにつぎの目標を立てて日常の中に勉強する時間を組み込んでいきたいと思います。