折れない心

何度も敗北を味わってきた筆者が挫けずに試験勉強や語学を頑張ります。現在はAWS認定ソリューションアーキテクト[アソシエイト]に向けて対策を取り組んでいます。

Yuubariの読んでよかった本(その15)『ラジオ・ガガガ』

最近、よい本とたくさん巡り合うことができましてどの作品についてここで述べようか悩みましたが、特にグッと来たのがこちらの1冊でした。

 

自分の感性と波長が合う作家さんがいるかと思いますが、Yuubariにとっては米澤穂信さんに並んで原田ひ香さんの作品がそれに当たります。

 

原田ひ香さんの小説で言えば、お金と人生の向き合い方を教えてくれた『三千円の使いかた』や、祖母の残した戦前から戦後の時期を家計簿をもとに自分のルーツに迫る『彼女の家計簿』もとても良かったのですが、ラジオ番組という放送メディアに焦点を当てた短編集『ラジオ・ガガガ』が特にYuubariに刺さりました。

 

この本は実在のラジオ番組が話の中に登場する6つの短編から構成された短編集です。

共通しているのは、どの短編の主人公も生きていく上での苦しみを感じつつもラジオを通して癒しや救いを感じるといったものです。

登場人物の年齢層・バックグラウンドも多彩で、下は中学生女子から上は老人介護施設に入居するご高齢の女性まで、海外で夢破れてうらぶれつつ再起を目指す青年など様々です。

 

Yuubari自身がラジオ好きということもありますが、本書を読んでいて自分ごとに感じて胸に迫ってきて電車の中で目頭が熱くなってしまった話もありました。

人間誰しも人生でとてもつらい思いや苦しい境遇に置かれることがあるかと思います。そういうときに何が救いになるかは千差万別ですが人によってはラジオ放送だったりする。そんな話がつまった短編集でした。

 

Yuubari自身のことを言えば、現在朝はテレビではなくラジオを聞いていますし(東京FMの「ワンモーニング」)夕方放送しているTBSラジオの「アフター6ジャンクション」もラジオクラウドでダウンロードして後からよく聞いています。

ラジオを聴くことで得た知識や考え方もたくさんありますし、もちろん疲れているときに心理的な癒しを受けたことも多々ありました。

そういった経験を思い返してくれたのがこの一冊でした。

『ラジオ・ガガガ』はラジオ好きならぜひおススメの作品です。