折れない心

何度も敗北を味わってきた筆者が挫けずに試験勉強や語学を頑張ります。現在はAWS認定ソリューションアーキテクト[アソシエイト]に向けて対策を取り組んでいます。

ネットワークスペシャリスト試験 その23 令和4年試験の1週間前

現在令和4年(2022年)の4月10日。

令和4年のネットワークスペシャリスト試験の1週間前になりました。

 

1週間前の現在の状況を確認しておきたいと思います。

 

―午前1試験について―

新型コロナウイルスの影響で一回分試験が延期されたこともあって、Yuubariは午前1免除を失ってしまいました。

高度情報処理試験の午前1は応用情報技術者試験(AP)の午前1から抜粋して30問出題されるそうです。足切りは60%なので18問正解すれば良いです。

 

Yuubariは本来午前1試験の免除があると思っていたので、午前1対策をするモチベーションはかなり低いのですが今年の4月に入ってから対策を始めました。

午前2と同じく過去問流用が多いので、ひたすらAPの午前1過去問を解く対策になるわけですが、Yuubariは令和2年秋から平成29年春まで計7回分をとりあえず過去問1周しました。

1年につき80問あるわけですからそこそこのボリュームですが、だいぶ前にAP受験生時代になんとなく見たことがある問題もあるのでまったり音楽を聴きながら解きましたのでそこまで苦痛ではなかったかも。

これから2週目に入りますが午前試験はもう暗記ゲームだと割り切って隙間時間に何週も回しておこうと思います。

 

―午前2試験について―

午前2も過去問周回暗記ゲームですが去年も対策したのである程度覚えていますし、何しろ対策する問題数が1年あたり少ないので(25問)試験3日前くらいにさらっとおさらいするくらいにしようと思います。

ここで時間を使うのはもったいないなと。

 

午前はこんなところでできれば午後試験対策に力を入れたいです。

 

 

―午後1試験と午後2試験について―

午後1試験と午後2試験については勉強の仕方がほぼ同じなのでまとめて書いてしまいますが、とにかく過去問を解いて理解を深めることに注力したいと思って対策しました。

過去問を解くのは今までと変わらないのですが、やりかたを変えました。

 

去年NW試験を受ける前の対策としては、本試験と同じ状況にするために時間を計って回答用紙に答えを記入すし、終わったら解説を読みながら答え合わせをするというやり方でした。

 

今回過去問を解くときは時間は計らずにできるだけネットワーク図やシーケンス図などをノートに記入しながら問題を解くことより理解することを重視した勉強に変えました。これは時間がかかりますがとても理解の深度が深い過去問の解き方だなと自分でも感じています。

過去問に記載されたネットワーク図を眺めていてもどうも頭に入ってこないですが、不思議と自分の手で書くと何倍も理解しやくなりました。

ただ難点は机に座った状態じゃないといけないので移動時などの隙間時間ではできないですね。

隙間時間は暗記に回したいと思います。

 

現在のところ3年分(令和3年、令和元年、平成30年)の午後1と午後2試験の過去問をこのやり方で解きました。

時間があればもっと過去に遡って過去問を解きたいですが、もうあと1週間もないので欲張らず知識や解き方の点検に努めようと思います。

 

 

―子育てとの板ばさみ―

子どもができてから資格試験の勉強は本当に困難です。

子どもが起きている間は「机に座ってノートを広げて午後問題を解く」ということはほぼ不可能になりました。

家で子どもを見ながら勉強するときはドットコムさんで午前の過去問を回すか、自分が以前まとめた午後問題の一問一答を見返すかくらいしかできません。

じっくり集中して午後問題を解くときは休日に家族に子どもを預けて外で勉強するほかないです。

でもこれは子どもが小さいうちは仕方がないことです。

ただあまり長期間それを続けてしまうと家族の負担となってしまいますし、なにより自分もできるだけ子どもが小さいうちは一緒に過ごしたいですし、これは本当にジレンマが尽きないですね。

Yuubariが家族の理解と協力を得て勉強の体制に入れるのはせいぜい試験前の1か月です。

 

自分に許されるのは1か月だと考えると、今回は最低限午前1と午前2を突破できれば良いかなくらいに考えて臨もうと思います。

フェルメールと17世紀オランダ絵画展 @東京都美術館

2020年初頭に新型コロナウイルス(Covid-19)の問題が生じてからYuubariは比較的混雑が予想される美術展に行くことをずっと避けてきましたが、3回目の予防接種を受けて体調も問題無いため東京上野の東京都美術館で開催されていた「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。

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予想はしていましたが日本におけるフェルメールの人気はとても高いため、平日だったにもかかわらずとても混雑していました。

 

混雑を避ける意味もあって年休を取って仕事を休んで行ったのですが、そもそもWebであらかじめ日時指定してから行く方式になっているので平日だろうと休日だろうと混雑具合は変わらなかったかもしれません。

新型コロナの前は「美術展に予約して行く」という方式はほとんど記憶にないので(2018年の上野の森美術館でのフェルメール展で初めて予約して美術展に行きました)、良くも悪くも新型コロナの影響で今後は予約方式がスタンダードになりそうです。

 

さて、この絵画展ですが目玉はやはりフェルメールによるこの一作。

『窓辺で手紙を読む女』

※画中画のキューピッドがいるバージョン

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この作品は今年(2022年)以前にも過去2回日本で展示されたことがあるそうです。

今回で日本では3回目の展示になるのですが、Yuubariが本物を見るのは初めて。

過去2回の日本での展示は画中画のキューピッドは補修前(塗りつぶされた状態)でした。

フェルメールの死後、何者かが画中画のキューピッドを巧妙に塗りつぶしたのですが、ごく最近この絵を所蔵している美術館のキュレータにより塗りつぶしを除去されました。

 

フェルメールといえば『真珠の耳飾りの少女』が最も有名な作品ですが、画面左手の窓から陽光が差し込んでその光の中に佇む女性という構図の一連の絵も有名ですね。

この構図の現存しているフェルメール作品の最初の作品がこの『窓辺で手紙を読む女』になります。

 

『窓辺で手紙を読む女』も前々から素敵な絵だなとは思っていましたが、今回は何者かによって塗りつぶされた画中画(キュービッド)がキュレータによって洗浄されて現れた形で展示となりました。

「ぜひ画中画のキューピッドが現れたバージョンを見たい!」ということで観に行ってきました。

 

フェルメールが画家として活動していた同時期のオランダ絵画を中心として展示されていたこの展示会ですが、正直同時期のオランダ絵画でいえばフェルメール以外の画家を知らなかったYuubariにはあまり印象に残らない絵が多かったです。

オランダで絵が庶民の手の届く芸術となった(自宅に飾る)時期の作品なので、宗教的というより風俗的なわかりやすい作品が多かったですが、どうもフェルメールと比較してしまうと絵として惹きつける力が一段下がるように感じてしまいました。。。

Yuubariが勉強不足なだけなのでしょうけど。

 

さてさてお目当ての『窓辺で手紙を読む女』ですが、このエリアの付近だけは黒山の人だかりができていて残念ながらなかなか良いポジションで鑑賞することができませんでした。

しかしながら画中画のキューピッドがくっきり映った『窓辺で手紙を読む女』をなんとか目に焼き付けて帰ることができて、それはそれで目的は達成できたわけですがひとつ誤算がありました。

 

それは実際に観てみてYuubariの好みとしてはキューピッドが塗りつぶされた形の『窓辺で手紙を読む女』の方が良いかなと感じていることです。

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はっきり言って完全に個人的な好みで語って申し訳ないのですが、どうも画中画のキューピッド(愛の象徴)が存在していると絵としての主張が強すぎて(この絵の女性が読んでいる手紙がラブレターに他ならないという)、過剰に感じてしまうんですよね。

この絵に関しては画中画が無い方が全体的にすっきりしていて、手紙を読んでいる女性に目が自然とフォーカスされる気がします。

しかし、それはYuubariがもともとキューピッドが無いバージョンを画集や書籍などで見慣れているせいもあるかもしれませんが。

 

皆さんのご意見はどうでしょうか。

フェルメールとしてはもともとこの作品の中で画中画のキューピッドを描いているので、Yuubariのような単なる素人な美術ファンが作家本来の意匠にケチをつけるのも失礼極まりないとはおもいますが直接観て感じた感想でした。

 

そんなこんなで正直いえばこの展示会は自分としてはちょっと物足りない印象でした。

できればこの絵を洗浄して画中画が現れる様子をもっと映像とともに見せてほしかったです。キュレータの方の職人芸も体感したかった。

それと、欲を言えばもう1,2作フェルメール作品が見たかったところです。

 

しかし日本の美術関係者がフェルメール作品を海外のオーナーや美術館から借りることの難しさは、この本↓(『フェルメール 最後の真実』)を読んで痛感しましたので1作日本に来るだけでもとても大変なことだとはわかっているのですが・・・・

 

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ちなみに、この日は午前中にこの絵画展に行き、午後は同じ上野エリアにある東京国立博物館で開催されている『ポンペイ展』にも行ってきました。こちらも盛況で見どころはたくさんありました。

 

しかし本当に充実して鑑賞できたのは久しぶりに見た国立博物館の常設展示の方でした。

国立博物館の常設展はいつ行っても比較的観客が少ないので見やすいですが、特別展をメインで観に行くことが多いのでついつい観ないで帰ってしまうことが多かったです。

 

だいぶ久しぶりに国立博物館の常設展を見ましたが、Yuubariは小説、漫画、書籍などで以前より歴史に詳しくなったので展示されている物がよくわかりじっくり堪能できました。常設展だけでも膨大な量があるので閉館時間までにすべてを見ることができなかったのでまた行かないといけないです。

 

子どもを預けて丸一日を美術館と博物館での鑑賞に費やしたのですが、たまにはこういう日もあって良いですね。

Yuubariが最近ハマっている漫画5選(その10)

相変わらず Yuubariはなにかと忙しい日常の息抜きに漫画を読むことで癒されています。

日本では本当に毎月毎月物凄い数の漫画が発表されていますが、時間は有限なので取捨選択して自分好みの漫画を探すことで妥協しています。

この悩ましい妥協の中から選んだ Yuubariがここ最近注目している作品(既に話題になっている作品ばかりですが)を5つ紹介します。

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女の園の星』

女子高の男性教師が主人公なのに恋愛要素は皆無。女子生徒からみた男性教師の観察記録の味わいがある作品です。

この作品はシリアスな要素は皆無でどちらかというとコメディに近いジャンルに分類されると思いますが、無理に笑わせにくるわけでもなくとても自然体に女子高の様子を描いています。生徒と先生の絶妙な距離感が地味にリアリティがあり、あふれる日常感とそこからわずかに逸脱したシュールさがとてもYuubariのツボにハマりました。

決して派手ではない通好みのこういった漫画が『このマンガがすごい!2021』に選ばれるのは、漫画という表現方法の好みの多様性を感じさせてくれます、。

一般的にユーモアというのものは千差万別のセンスに由来するので、この作品も万人にオススメできる部類の作品では無いかもしれませんが好みにマッチするとスカッと笑える作品です。

和山やまさんの他の作品『カラオケ行こ!』『夢中さ、君に。』も独特な世界観の上に構築された個性の強い作品で、とても自分の好みに合って良かったです。

 

 

『作りたい女、食べたい女』

作品のタイトルにもなっていますが、主要な登場人物が両方が女性なのがポイントかなと思います。

かつて「私作る人、僕食べる人」というCM(女性が料理を担当し、男性がそれを食べる)が放送されてジェンダーの観点から大批判を受けてCM放送中止になった事件があったそうですが(昭和50年頃)、それから半世紀近く経ってとても自然な形で「料理を作るのも食べるのも女性」という形で受け入れられたと感じるタイトルに思えます。

でもね、このタイトルの何が良いかと言うと「作りたい」「食べたい」だから良いんです。

強制されているわけでもなく自分の自然な欲望として「料理したい(食べたい)」だからとても主役2人の関係がほんわか暖かく感じます。

読み進めるとわかりますが、この作品はとてもジェンダーの問題に根ざした作品であることがわかります。

といっても声高に日本における性差の問題を訴えるような作品ではなく、美味しい料理を食べながら不器用だけどとても自然な形でキャラクターがジェンダーギャップに悩む心情が吐露されるシーンが印象的です。

この部分については好き嫌いが別れるかもしれません。単純に料理漫画として期待して読んでいた読者がちょっと想像からはずれていくのですが 、Yuubari個人としてはお互いが素直に尊重し合える(それでいてもどかしい)関係にほっこりしています。

料理そのものを楽しむタイプの漫画ではないかもしれませんが(それでも美味しそうな料理がたくさん出てきてテンション上がりました)、「食」を通して癒しあえる関係はとても素敵だと感じました。

 

 

『青野君に触りたいから死にたい』

恋愛要素・ホラー・コメディが良い具合にブレンドされた不思議な作品です。

若くして死んでしまった恋人(青野君)が主人公の前に幽霊として現れ、序盤は幽霊との恋愛の模様が描かれますが次第時に不穏な展開になっていき驚きました。

夜中に一気読みしたのですが、日常が次第に霊に浸食されていく様子で可愛い絵柄とは裏腹にとても背筋がゾクッとするホラー描写がとても印象的でした。

ホラーといってもスプラッターな要素はあまりなく、どちらかというと精神的に迫ってくるような心理描写が見事でした。

特に恋人である幽霊の青野君の二面性の描写は圧巻です。物語が進むにつれて次第に幽霊の青野君の髪が長くなっていく描写は青野君の変貌を暗示していくようでとても気になりました。

恐怖だけではなく人が抱く家族を喪失した哀しみや愛の儚さ、他人から共感されない苦しさ、逆に無償の友情により救われる魂など「人間」という存在を幽霊を通して多面的に描いている読み応えのある個性的な素晴らしい作品でした。

 

 

『大ダーク』

宇宙を舞台に繰り広げられる壮大なバトル・・・ですが、絵柄からは信じられないくらいの「ユルさ」に驚くと同時に読み進めていくうちに不思議と癒されました。

林田球先生の『ドロヘドロ』のアニメ版を見て「こんな独特の世界観を表現している人がいるんだ」とショックを受けて、いま連載中の同じ作者さんの『大ダーク』を読んでみたのですが、期待に違わない個性全開の魅力的な作品でした。

奇怪な骸骨が相棒だったり(闇のニーモツ)、無数の宇宙人の遺体から骸骨を抜き取って素材として売ったり、わけのわからない宇宙人と身体がバラバラになるような血まみれの残虐なバトルが繰り広げられたり、とパッと見はとてもグロなのですが不思議なことに読み進めていくうちにキャラクターに愛着を感じ始めました。

そして「一体どこからこんな発想が生まれてくるのか?」という林田先生の爆発的なイマジネーションの力に圧倒されました。

この唯一無理の狂った世界観を作り上げる発想力と謎の面白さ!

ストーリーとしてどこに向かっていくのかはっきりわかりませんせんが、それでいて読んでいてとても面白いから凄いです。

Yuubariの中で「漫画を読んでいて面白いって思える感情はどこから来るのだろう?」という原初的な疑問がふと立ち上がってきましたが、そんな疑問がどうでもよくなってくるような荒唐無稽なユーモアが光る作品でした!

・・・でも読む人を選ぶ作品だとは言っておきます。

 

 

『たそがれたかこ』

入江喜和先生の作品は以前『ゆりあ先生の赤い糸』も紹介したことがありますが、こちらの『たそがれたかこ』もとても良かったのでお勧めしたいです。

『ゆりあ先生の赤い糸』と同じく中年女性が主人公(45歳バツイチ)。

思い通りにいかない人生で、いろいろな困難に向き合いながらもその中でも楽しみを見出して前を向き変わっていく姿がとても刺さりました。

後悔やコンプレックス、不登校気味の娘への負い目を抱えながらも近しい人々から励まされたり新しい楽しみを見出したり自分らしさを不器用に見出していくのですが、決してすべてハッピーエンドというわけではなくビターな終わり方をする描写もあります。

正直言って本当に世知辛い困難や心理的に辛い描写(精神的な意味で痛々しい)がたくさん描かれているので、もし自分中高生だったら読もうとも思わないし・読んでも共感もできなかったかもしれません。

そういう意味では読者のターゲットがだいぶ絞られてしまいますが、少しでも「私の人生ってなんだろう」と振り返って考えたことがある人は読んでいて共感して内省的な気持ちにさせられるかもしれません。それと同時に「何かを新しく始めるには無駄なプライドを取っ払えば年齢なんて大した枷(かせ)にはならないんだ」という勇気ももらえるかも。

人間の複雑な感情をとても丁寧にかつヘビーに描いた素晴らしい作品でした。

 

 

ほかにも最近読んだ作品としては『チ』や『ダーウィン事変』も社会派でとても読み応えがある素晴らしい作品でした。

漫画を読む時間が足りない!

ネットワークスペシャリスト試験 その22

今年の1月に令和4年度のネットワークスペシャリスト試験に申し込みまして、試験日まで1カ月に迫ってきました。

 

とりあえず今年2月から去年(令和3年)の春に受けたネットワークスペシャリスト試験の過去問を午後1と午後2をじっくり解き直しまして、ようやく去年の過去問の復習が終わりました。

前回(去年)は午後2で足切り(44/60点)を受けて不合格となりましたが、過去問を復習して改めてこのときの午後2の問2はとても難しかったな・・・と再確認できました。

「ネスぺR3」の解説をじっくり読んでようやくBGPが少しずつ理解できましたけど、それでもまだ理解が追い付かない問題もあります。

一方、Yuubariが選択しなかったこのときの午後2問1は明らかに問2と比べて問題の難易度が易しい。

本番の試験では少し時間をかけてでもできるだけ解きやすい大問を選択するようにしたいと思います。

 

さて、今回久しぶりに情報処理技術者試験を申し込んでみて誤算だったことが・・・

Yuubariは午前1の免除が無くなっていました/(^o^)\

 

前回合格したのは2019年の秋期のITサービスマネージャ試験でしたので、確かに午前1の免除期間である2年は経過しているのですが、途中でCovid-19問題による試験中止があったので「当然午前1免除が半年延長されているはず」とYuubariは思い込んでおりました。

ただしくは試験中止になった2020年春期に開催予定だった高度区分の情報処理技術者試験に申し込んだ人のみが午前1の半年延長の措置を受けれたようです。

Yuubariは2020年春期の高度区分の情報処理技術者試験に申し込んでおりませんので、午前1の免除対象外だったというわけです。

でもちょっと言いたいのは、このときの春試験は本命のネットワークスペシャリスト試験が入っていないので、受験者として申しこむ状況にはそもそもなりにくい(=受験したい区分がないのに申し込みするはずがない)ということです。

でも文句を言っても決まりは決まりなので仕方ないですが。

 

Yuubariは応用情報技術者試験に合格して以来、ずっと午前1免除を持っていたので今回高度区分の午前1試験を受けるのは初めてです。

ちょっと調べてみたところ高度区分の午前1は応用情報技術者試験の午前1と問題がだいぶ被るそうなので、4月に入ったら応用情報技術者試験の過去問午前1をどんどん解いていこうと思います。

ご無沙汰しておりました

ご無沙汰していました。

Yuubariです。

 

前回よりだいぶ更新が途切れてしまいました。

残念なことに更新がない期間は自己研鑽の方はほとんど進捗がありませんでした。

 

理由としては・・・

  • 今年9月以降は残業も多く仕事が非常にハードになり精神的にも時間的にも自己研鑽の余裕が無かった(9月~11月後半まで)
  • 一ケ月に渡り体調を崩した中で仕事・育児をだましだましこなしてきた(11月)
  • 育児が本格的に大変になり、片時も子どもから目を離せないので時間をなかなか自由に使うことができなくなった

といったところです。

 

一番影響が大きかったのは体調を崩したことでした。

大病というわけではなく単なる風邪だったのですが、とてもしつこい風邪で長い間体調が常時悪く微熱と高熱を繰り返していたので本当に仕事・育児しながら生活することでキャパシティは限界に近かったです。

その上、仕事で大きなプロジェクトを抱えていたため、特に11月は体調不良も相まって本当に身体的にも精神的にも苦しかったです。

 

さて11月も下旬になりようやくそのプロジェクトも概ね終わり、体調も戻ってきたので自己研鑽に向けて再始動すべきだったのですが、一度怠け癖が付いてしまったせいで、育児の合間に時間が出来てもタブレットでどうでもいいニュース記事を読んだり最近買ったNintendo Switchのゲームをしてしまっていました。

 

振り返ってみると・・・

育児については最優先で片時も目を離せないのは今後も変わらないとしても、子どもが寝ているときや一人遊びしているときなど勉強する時間を捻出しようと思えばできたと思います。

また通勤時間や休憩時間を勉強に充てることである程度勉強時間を確保できたのは間違いないのに、読みたい小説を読んでしまっていたりしました。

「出来たのにやらなかった」のはまさに怠慢ですね。。。。反省。

 

小説や漫画を読むことはYuubariにとってはストレスを解消するための間違いなく必要な息抜き時間なのですが、自分にとって限られた自由な時間を有効にコントロールするために勉強の時間は優先して確保すべきという当たり前のことを忘れていました。

これはいけない。

 

とりあえず直近の自己研鑽の目標としてはTOEIC Speaking と来年(2022年)の春のNW(ネットワークスペシャリスト試験)になるのかな・・・

とてもとても難しかった(Yuubariは合格できなかった)2021年春のNWについて最近ネスぺシリーズ(ネスペR3)が発売されたので早速購入しました。

はじめから少しずつ読み進めていますが、今年中に1周はじっくり読み終わりたいです。

 

目標を再設定して学習計画を立てるところから始めたいと思います。

Yuubariの読んでよかった本(その13)『本と鍵の季節』

米澤穂信さんの小説が文庫化されて出版される度にここで紹介している気がしますが、この作者さんの作品がYuubariにとっては本当に性に合いますし人におすすめしたい作品ばかりです。

 

『本と鍵の季節』はとある高校の図書委員を務める男子高校生2人の謎解きを軸としたミステリー短編集です。

 

「ふつうの高校生による謎解き譚」としてのミステリーの様式は米澤穂信さんの得意とするところで、古典部シリーズや小市民シリーズなどたくさんの魅力的な作品を上梓していますが、今回は男子高校生2人というのが異質でした。

2人とも探偵役ですが、異なる観点から異質なアプローチで真実に迫っていくやり方は読みごたえがありました。


友情と疑念、そして待ち受けるビターな後味が印象的で、どの短編作品も一本一本が質が高く最後まで楽しんで読めました。

今回は経済観念の違いがキーとなる鍵になる話が多いですが、そのあたりは好き嫌いが分かれそうです。
あまりにも身につまされて読んでいて苦しいと感じる方もいるはず。

 

ミステリーとしてというより小説家としての米澤穂信さんという作家の力量が存分に発揮されていたと思います。

Yuubariの読んでよかった本(その12)『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

以前から読みたかった1冊でしたが、文庫化されたことを機に早速購入して読んでみました。

イギリスのブライトンに住む日本人の女性が書いたエッセイですが、主にアイルランド人の夫との間に生まれた息子さんの中学校生活を中心に文化・社会問題(階級・人種など)・価値観などを綴っています。

 作品の中で描かれる著書のブレイディみかこさんのリベラルで進歩的な視点に多々学ぶところがありましたが、学区内でも上等とは言えない公立校に入学した息子くんの聡明な考え方や行動様式に心から感心してしまいました。

 

-多様性の分断を乗り越えて共生する方法のヒントー

日本のコミュニティではこれまで起こり得なかった問題(人種・文化的価値観の齟齬)がイギリスでは日常のいたるところに潜んでいることがよくわかりました。

その一方で、イギリス政府からも見放された弱者(ホームレスや貧困層)を救済するために地域のコミュニティや公立校の教師が誠実に問題と向き合いながらできることを実践していることも知りました。

 

こうしたことは実際にイギリスで過ごしている人にしか知りえない、理解できないことなので様々な感情が自分の中で沸き起こることを実感しながらページを繰りました。

ちなみに「日本のコミュニティではこれまで起こり得なかった」と書きましたが、これからは日本でもこうした問題が頻繁に持ち上がることは間違いないと思います。

少子化の一途をたどる日本は労働力として海外の方を迎え入れる方向で進むでしょうし、そうなればこの作品の大きなテーマのひとつである「多様性」が社会の基盤に食い込んでくるはずです。

そうなったとき(もう既に日本の都市部ではその状況が生まれつつあるかと思います)、私たち日本人がどう考え、どう共生していくかを考えるヒントがこの作品に詰まっていました。「シンパシー」より「エンパシー」が共生のキーワード。

  

-ハーフ(ダブル)の悩み-

作中で作者ブレイディみかこさんの息子くんが自分のアイデンティティに悩む描写があります。

自分はイギリス生まれのイギリス人だけどお母さんであるブレイディみかこさんは純日本人だし、お父さんはアイルランド人。見た目は東洋人の血が強く背はあまり高くない。

 

「ハーフだと2か国語が話せて良いね」と思われがちですが、この子の場合、日本語が話せるわけでもない。

ちなみにハーフだから必ずしも2か国語が話せるわけではなく、本人の努力や親御さんの熱心な教育を経て初めて2か国語の習得が可能になります。

この子のケースだと「人種」「国のルーツ」という観点からすると「どのコミュニティにも純粋に属していない宙ぶらりん状態」なわけですから、悩むのも当然かと思います。しかしそれを残り超える芯の強さがブレイディみかこさんの息子さんには感じることができて救われます。

「ハーフ」という言い方も息子くんは嫌っていて「『半分』みたいで嫌。『ハーフ&ハーフ』と言って欲しいな」という描写がありましたが、当事者でなければ感じることができない悩みが確実にあると思います。

最近は「ダブル」という言い方に置き換わっているようですが、確かにハーフ(半分)より「ダブル」の方がしっくりくる気がします。

 

その話では思い出したことがありますが、Yuubariの知り合いで日本人とオーストラリア人のハーフの人がいます。オーストラリアで育ったので、英語が第一言語ですが、学生時代必死に日本語を勉強して社会人になってから日本で働いている人です。

日本語も相当堪能なのですが、碧眼で見た目が完全に白人なせいで、ご年配の人に日本語で話しかけても「わたしは英語だめだから」と会話自体が避けられてしまうことが多くてショックだったと言っていました。

これは1例ですが当人しか感じることができないストレスみたいなものはほかにもあるのかもしれません。

 

しかし、それを逆手に取ってその人は日本で日本人の友人に呼ばれた結婚式のスピーチに指名されたときにわざとオーストラリア訛りの英語で早口でスピーチを開始して招待客がぽかんとしている雰囲気の途中で「ごめんなさい。実はわたし日本語話せます。今日は日本語で話しますね」と言って笑いを取っていました。

 

話を本書に戻すと・・・・

とても聡明で、悪く言えば聖人君子然とまっすぐ育った息子くんに若干出来すぎな気がしないでもないですが、それはやはり親であるブレイディみかこさんとの関係のたまものだと思います。

「安全な」カトリック公立校に行くこともできたのに、あえて評判のあまり良くない公立校に進むことを決めた息子くんを信じて送り出し、過度に干渉もせずそっと見守るけど放置もしない距離感で信頼する親としての度胸と裁量は同じ親としてYuubariは見習うべきと感じました。

 

恥ずかしながら中学生のときのYuubariはこの子のような考えを持つどころかまるきり世間を知らない子どもでした。

海外の方が来日して仕事をする機会が増えるに伴い、これから日本でも起こるであろう差別や分断について目を逸らさず親として子どもとよく話し合いたいと思いました。