ネットワークスペシャリスト試験 その17 試験日2週間前
NW(ネットワークスペシャリスト)試験まであと2週間となりました。
受験票がIPAから届きました。
毎回封筒の色が違いますが、今回は紫色でした。
封筒の中身は概ねいつもと同じですが、こんな用紙が入っていたのは初めてです。
2020年初頭から流行した新型コロナウィルス(Covid-19)の問題が起きて以降初めての集合形式の情報処理技術者試験ということでIPAも対策を講じているのだとわかります。
ここまでの進捗と残り2週間でこなしたい事を振り返ってみました。
(完了済)・午後I・IIの3回目の演習(3月中に終わる予定)
(完了済)・午前IIの演習10年分
(未完了)・過去問で出題された自分が苦手の問題形式(シーケンス図関連、ネットワークルーティング経路の問題、DNSのレコードを書かせる問題など)を集中的に復習
(完了済)・令和元年のネスぺについている「1問1答基礎知識300問」を試験直前に読み返して記憶の定着をする。
(未完了)・左門至峰さんの「ネスぺ教科書」を最後まで再読
(未完了)・自分でまとめた午後問題Q&Aの見直し
午前II対策ですが、3日くらいであっさり終わりました。
午前IIの過去問を過去10年分を解いてみましたが、ほとんどの回で初見で合格点(25問中、16問以上正解)を取れたのでよっぽどのことが無い限り問題無いと思います。試験日前日くらいにまたざっと見直す程度でもう午前II対策に時間をかけなくても大丈夫そうです。
やはりいつものことですが、Yuubariにとって情報処理技術者試験は午後問題の対策がカギです。
残りの時間は午後の過去問で自分が苦手な問題形式を何度も解いて、得意とまでいかなくても少しでも加点できるようにトレーニングしていきたいと思います。
ネットワークスペシャリスト試験 その16 試験日1ケ月前
NW(ネットワークスペシャリスト)試験があと1ケ月と迫ってきました。
4月18日(日)の試験日に向けて毎日少しずつですが取り組んでいます。
現在までの進度
NWの過去問の復習はそこそこ進んでいまして、今月中に平成25年から令和元年までの7年分の午後Iと午後IIの問題演習を3回目を解き終わることができそうです。
「午後過去問を3回解く」といっても時間を計ってきっちり解答用紙に回答を書く本番スタイルの演習は1回目に解くときだけで、2回目・3回目に解くときは勉強に確保できる時間の関係上、まず問題文とさらっと読み頭の中で出した答えを公式解答で答え合わせしてネスぺシリーズの解説を読む感じです。
さすがに同じ問題を解くのが3回目ともなると、問題文をざっと読んだだけでなんとなく公式解答を覚えている問題が増えてきました。
暗記型の試験でしたらこの対策で十分なのですが、NWの場合同じ問題(出題パターン)が出るケースがほんどないので公式解答を覚えることに終始せず、「もし試験中に自分だったらどうすればこの公式解答にたどり着くのか」ということを意識しながら過去問演習に取り組んでいます。
NWに関しては過去問を繰り返して勉強する意義はそこにあるのかと思います。
また令和元年のネスぺについている「1問1答基礎知識300問」については一通り覚えましたが、試験直前に読み返して暗記を定着させようと思います。
一方で、本来今月着手しようと思っていた午前IIの演習ですが、午後の演習で時間を取られ今のところ全く着手する時間が作れていません。
試験対策としての優先度は午後問題の方が高いし、午前IIは答えと問題を覚えるだけの作業なので4月になってから着手しようと思います。
残り1ケ月でこれだけは終わらせたいことをまとめました。
時間はあまりにも有限なので、日々の時間管理を行いながら着実にタスクをこなしていこうかと思います。
―優先度高め。かならず試験前までに終わらせたい―
・午後I・IIの3回目の演習(3月中に終わる予定)
・午前IIの演習10年分(4月になってから着手)
・過去問で出題された自分が苦手の問題形式(シーケンス図関連、ネットワークルーティング経路の問題、DNSのレコードを書かせる問題など)を集中的に復習
・令和元年のネスぺについている「1問1答基礎知識300問」を試験日前に読み返して記憶の定着をする。
・左門至峰さんの「ネスぺ教科書」を最後まで再読
・自分でまとめた午後問題Q&Aの見直し
―試験日までに時間があれば取り組みたい。時間の許す限り―
・Webサイト、ネスぺイージスをざっと読む
・Webサイト、ネットワークスペシャリスト-SE娘の剣- をざっと読む
ネットワークスペシャリスト試験 その15 2月の進捗確認
気付いたら3月4日になり、ネットワークスペシャリスト試験まで一ケ月半くらいとなりました。
先月(2月)の実績と残りの期間で完了させたいタスクの残と優先順位を見直しました。
当初の予定は以下でした。
―2月中に終わらせたい―
・NWテキストとしてWebサイト「ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 -」をじっくり通読
・NWテキストとしてWebサイト「ネスぺイージス」をじっくり通読
・令和1年の過去問を解く(勉強の仕上がり具合、足りていない部分を確認する)
しかし、実際には令和1年の過去問を解くのとネスぺR1の巻末に記載されている「1問1答 300問にチャレンジ」に取り組むということで終わってしまいました。
R1(令和1年版)のネスぺですが、ネットワークの用語問題で訊かれそうな用語問題300題がQ&A形式で載っています。
正直、過去問演習でネットワーク関連の用語を問う問題はだいぶ覚えたつもりですが、
300問中半分も解けませんでした。いかに自分が用語とその内容を正確に覚えてないか自覚してしまいました。
6周ほどしてやっと7-8割の用語を覚えることができました。
残念ながら2月中にWebサイトのテキストを読む時間は捻出できませんでしたが、令和1年の過去問を解いてある程度感触を掴めたのと、「1問1答 300問にチャレンジ」のQ&Aをしっかり覚えることでだいぶ自力が増した気がします。
3月ですが、当初の予定は以下でした。
―3月中に終わらせたい―
・平成25年~30年の午後過去問6年分を3回目として軽く解き直す(ここは仕上げなのであまり時間はかけない)
これまで解いてきた過去問演習の追い込みとして、上記は完了させておきたいと思っています。
しかし4月になってプライベートや仕事でなかなか勉強をする時間が作れない恐れがあるため本来4月になったら取り組もうとしていた「・午前2の過去問をWebサイト「ネットワークスペシャリストドットコム」でしっかり解く」を前倒しして今月終わらせてしまおうと思います。
書いていてごちゃごちゃしてしまいましたが、今月(3月)は勉強の軸として・・・・
・これまで解いた平成25年~30年午後の過去問6年分を3回目として軽く解き直す
・午前2の過去問をWebサイト「ネットワークスペシャリストドットコム」でしっかり解く(午前2対策を終わらせる)
・余裕があればNWのWebテキスト(ネスぺイージス、SE娘の剣)を読む
ということを時間を作りながら進めていきたいと思います。
毎回ネットワークスペシャリスト試験のことで言っていますが、過去問を解いてこの試験は心の底から難しい!
この試験を楽々突破できる人は真のネットワークスペシャリストだと思います^^;
Yuubariの読んでよかった本(その11) 『地球の歩き方 東京』
「読んでよかった本」というより、読んでいていろいろ思うところがあった本なので紹介します。
「地球の歩き方」と言えば海外旅行を検討するときに読むガイドブックとしての「最初の一冊」であることが多いかと思います。
スタンダードな作りの旅行ガイドブックなのですが、「ディープで旬な情報」というよりは「とりあえず現地の情報を完全網羅してみました」という本です。
ところで、海外旅行に限らず旅行に行く前に徹底的に調べるタイプの人と、軽く調べるだけか、或いは全く調べないタイプなのかは人によって異なると思います。
Yuubariはそういう意味では現地に訪れる前に徹底的に調べるタイプの人間で、特に始めて訪れる国でしたら何冊も訪問地に関するガイドブックを買って読み込み、細かな現地の最新の情報はネットで得るといったスタイルで訪れる前からリサーチを楽しみます。
なんでしたら、意思疎通が図れるようにできる範囲で現地語を覚えてからいきます。
現地語で現地の人とコミュニケーションするとすごく喜ばれるのでこれはオススメです。
もちろん「あえて何も知らない白紙の状態で現地に行って新鮮な驚きを味わうのが旅行の醍醐味!」という意見も心情的には理解できますが、Yuubariの場合はとても貧乏性なので旅の後で「あの場所も行っておけばよかった、あれも食べればよかった」と後悔する方を恐れてしまっています。
ちょっと話が脱線しますが、日本に来る外人さんがよく持っているガイドブックとしては「Lonely Planet」(ロンリープラネット、略してロンプラ)が有名です。
この本は世界中で愛されている海外旅行のガイドブックで、有名な国や観光地についてならば大抵出版されています。
Yuubariの知人の外国の方もよくこれの「Tokyo」を持って来日していましたので、読ませてもらったことがありましたがかなりディープな情報・お店が載っていました。
編者オススメのご飯屋さん・お店もズバリ載っているのですが「地球の歩き方」よりは作り手の好みが反映されているガイドブックだった気がします。(ロンプラの「Tokyo」しか読んだことないので断言できませんが)。
そういえば「ロンプラ」は2020年にディジタルメディアに買収されたようですが、これも時代の流れですかね。ガイドブックもご多分に漏れず紙より電子媒体に移行が進むのかと思います。
話を「地球の歩き方」に戻すと、その豊富な網羅性に頼ってYuubariはよく知らない国に行くときはまずは「地球の歩き方」を手に取ってざっと現地の情報を得るようにしています。
その「地球の歩き方」ですが、2020年にシリーズ初の国内版「東京」が登場しました。
これはちょっとびっくりしましたが、ある意味当然なのかなとも思います。
2020年というと新型コロナウィルス(Covid-19)が世界的に蔓延してどの国も海外旅行が難しくなった年。
日本も例外ではなく現在も海外旅行なんてほぼできない状況ですから、これまでのように海外旅行向けガイドブックを販売しても売れるはずがありません。
ここでひとつノウハウを生かして国内向けの「地球の歩き方」を出して活路を見出すしかなかったのかと思います。
特に好きなガイドブックというわけではありませんが、初の国内旅行向けの「地球の歩き方」がどういう作りになっているのか、また関東圏に長く住んでいる人間として「東京」をどのように紹介しているのか気になってYuubariは買って読んでみました。
一言で言うと、良くも悪くも「地球の歩き方」でした。
相変わらず情報の網羅性は凄く、長く関東圏に住んでいるYuubariでも東京の知らない場所やお店、情報が満載でした。
ただ、「これはどうなの・・・?」と思うこともちらほらあるのでYuubari個人の視点から読んでみて感じたことを列挙しました。
(良いところ)
・いわゆる東京の「名所」は隙が無く余すことろなく紹介されている。現地のことを知るためのまさに「最初の一冊」。ただ情報が23区に集中していて区外の東京の紹介はかなりおざなり。この本は「東京」というより「東京23区」のガイドブックです。
・食で言えば、都内の老舗の名店が 豊富に紹介されている。
・知らなかった東京の場所や地名の由来を知ることができる。
・都内でも関心がある土地はなんとなく読んでいるだけで面白い。
・それぞれの東京の場所のアクセスも詳しく出ているので散歩好きの人には便利。
・オールカラーで写真も美しく読みやすい。ロンプラはモノクロだったので特にそう感じてしまいました。日本のガイドブックってどの本も綺麗なカラー写真満載で素晴らしいですね。
・修学旅行で東京が選ばれたときに、歴史や伝統文化についてこれでもかというくらい掘り下げている本なので、引率の先生方が生徒への教育目的で東京の中で訪問場所を決めるために読むには最適な本なのではないでしょうか。
(疑問・残念なところ)
・名跡・展示館の紹介にこだわりすぎている。神社仏閣・歴史的名跡はともかく博物館・美術館・資料館、このあたりを旅行に行った際に好んでいく層はそんなに多くないと思います。よほど知識欲がある歴史マニア・伝統工芸マニアしか必要としていない情報が多いです。
・目的があって東京を訪れる人向けの本ではない。ほんとうに「調べ上げた情報を列挙しました」という内容なので、目的があって東京を訪れる人は専用のガイドブックなりWebサイトなりで情報収集した方が良いと思います。
・食で言えば、紹介されているのが伝統のある老舗の名店ばかりで、最近流行りのお店や地元の人で人気のお店があまり出てこない。また東京にゆかりのあるグルメ(東京風ラーメンやお寿司、割烹ばかり)しか紹介されておらず、カジュアルな美味しいお店の情報を求めている関東圏の人間としては読んでいてガッカリ。
・作り手の好みは皆無で、教科書のような情報列挙のガイドブックという印象。若い人は読んでも面白くないかも。完全に歴史・伝統好きの中高年向けガイドブック。
Yuubariの読んでよかった本(その10) 『その女アレックス』
何年か前の「このミス」(「このミステリーがすごい」誌)でその年の海外ミステリー小説部門で1位になっていたので気になって購入した小説でしたが、表紙が怖いのでYuubariは敬遠していました。
直近で読みたい小説を概ね読んでしまったので、しぶしぶ手にこの本を取ってみました。
フランスのサスペンス小説です。
ある日、パリの街頭で若く美しい女性(アレックス)が白昼堂々と粗暴な男によって誘拐されます。
目撃者も乏しく有力な証拠も無い中で、パリ市警の刑事(カミーユ)が職業生命をかけて囚われの女性を追いますが、誘拐の被害者が生存が怪しくなる時間が迫っています。
一方暴行を受けて監禁され生命の灯が消える寸前まで囚われのアレックスはなんとか精神力で耐え凌ぎ、事件を追う刑事カミーユはどこの誰とも知れない囚われの女性を少しでも早く生きているうちに救おうと必死に立ち回りますが、そこだけでも緊迫感たっぷりの序盤です。
構図としては乃南アサさんの名作サスペンス小説『鎖』を思い起こすような序盤ですが、この小説はそこからの展開が凄いです。
どう凄いかはネタバレになってしまうので詳細は書けませんが、ジェットコースターのようなストーリー上の転調を繰り返し、徹頭徹尾読者の裏をかく完成されたストーリーにYuubariは心の底から感服してしました。
キャラクターの心理描写や心の内面まで踏み込む人間描写の深さも魅力的でした。
ストーリーありきで希薄な人間描写の小説はたまにありますが、この小説はキャラクターの一人一人にしっかり息を吹き込むことに成功していると思います。
この作品は「フーダニット」(Who done it?)ではなく「ホワイダニット」(Why done it?)に焦点が当てられていますが、種明かしの鮮やかさはこうした丁寧な人間描写に支えられていると言えます。
ショッキングなバイオレンスシーンも多いですし(まず表紙からして怖いです)、一部グロテスクな描写に正直Yuubariは途中で読むのをギブアップしそうになりましたが、結論から言うと最後まで読んで本当によかったです。
こういう稀有な読書体験があるからサスペンス小説はやめられないですね。
また翻訳が極めて巧みなところも良かったです。
海外小説にたまにあるたどたどしい日本語は一切なく、自然な日本語の小説として違和感なく読めました。
フランスらしくウィットに富んだ表現も巧みに日本語化されていたと思います。
グロ耐性が無い方にはオススメできませんが、サスペンス小説としては「完成度が高い」という表現が控えめに思えるほど比類ない物語の多重性を誇る作品だとYuubariは感じましたのでハラハラドキドキな話が好きな方にはオススメしたい小説です。
ITサービスマネージャ試験の練習論文
・Yuubariが2019年の本試験のときに書いた論文(いわゆる復元論文)ではありません。あくまで本試験前に練習で書いた論文の一つです。
・内容的に至らない点は多々あるかと思いますがご容赦ください。「この内容で合格できるのか」とは思わないでいたほうが良いかも。
・午後2試験(論述)の試験時間は2時間ですが、下記は記述スピードが速いPCで作成したので1時間半以内に書きました。
・色を変えた部分は問題文で記載されている状況を充足するために書いた部分になります。
1.私が携わったITサービスの概要と課題
1-1.私が携わったITサービス
私は保険業務を営むN社のITサービスマネージャである。当社のITサービスの運用チームはエンドユーザから個別で報告を受けたシステム関連の問題や監視システムが検知した障害、新規システムの展開や初期導入時のサポートを行っている。
仕事のタスクの割り振りはサービスリクエスト(以降SRと表記する)に基づく。SRはITシステムを利用するエンドユーザから発行される場合や監視システムが自動で発行するケースがある。
運用チームは自分が担当する分野や事務所の場所により自動的にSRが割り振られ、各SRに設定された深刻度に基づいた期限までに問題解決もしくはサービス提供の完了が求められる。
対応が完了してクローズされたSRは集計され毎月ITサービスマネージャである私が内容を精査・分析し部門としての生産性向上、作業品質の向上、顧客満足度の向上に努めている。
運用チームは私を除き8名おり、年齢やスキルに差がある。それぞれ担当分野を割り振った上で業務に当たっている。
1-2.運用チームの課題とその根拠について
前述の通り私は毎月集計されたデータをもとに分析を行っていた。ここ数カ月の間で以下の課題が散見された。
- ユーザからの問題解決依頼に対する問題解決までの期間(MTTR)が徐々に長くなってきている。
- 作業ミスによる、手戻りの作業が発生し、そのために一件あたりのSRに対応する時間が増している
- ランダムで行ったユーザへのアンケートによると、問題が完全に解決していないのにSRをクローズされたなどの不満がみられる。
2.課題を達成するための改善の取組
2-1.課題達成のための目標設定
集計データから判断した問題について私は運用チームのメンバにヒアリングを行い、それに基づいた目標を設定した。
- MTTRについてはヒアリングの結果、人事異動により他部署から来た課員が不慣れな作業を行っていることもあり、それが対応時間の増加につながっていることが明確になった。しかるべき対応を取り、MTTRを2カ月以内に現在の 70%に短縮することを目標とした
- 作業ミスや漏れによる手戻り発生については「慣れ」により思い込みで作業を行っているベテランの課員がしばしば引き起こしていることがわかった。こちらも2カ月以内に成果を出すことを目標とし、手戻り率を現在の10%から最終的に5%に減らすこととした。
- 顧客満足度の低下についてはユーザとのコミュニケーション不足や対応時の説明が不足していることがこの結果に直結していることがわかった。ユーザからのITサービス部へのクレームについては月間ゼロを目指すことを目標として掲げた。
2-2.運用チームの力を集結するために行った工夫
不慣れな作業によるスキル不足については、週1回1時間を取り特定のシステムの勉強会を運用チームで行うこととした。そのシステムを部署で最も熟知している者を講師として私が指名し、システムの概要や対応方法の詳細・質疑応答を行う形で勉強会を行った。
その結果、講師に指名された者は責任意識が芽生え勉強会に参加したメンバーの間で結束力が生まれた。
作業手順の誤りや漏れについては、個人任せだった対応ノウハウを部内で共有することにより、作業を標準化することに成功した。
また、共有した対応手順について認識誤りや手順間違いがある場合は資料の作成者と話し合った結果修正し、共有した手順の品質向上に努めた。
顧客満足度の点においては、今まで集計データは私個人が分析する用途に用いていたが積極的に部内で公表することにし、ユーザからの不満や苦情について各人で認識してもらうことにした。多くの苦情は
・対応した運用チームメンバの対応が遅い(なぜ時間がかかっているか説明がない)
・対応した運用チームメンバの問題対応方法の説明が不足している
・対応した運用チームメンバが未完了のSRをクローズしてしまった
などであった。
私はチェックリストを作成し、エンドユーザからの対応依頼に対してサービスを行った際は、上記の項目についてひとつひとつ完了した際にチェックを付け、全ての項目がチェック済にしてからSRをクローズするよう運用チーム課員に課した。
3.目標達成状況及び取組の評価
3-1.目標達成状況
改善の取組を開始しから2カ月後のSR集計データを分析した結果、全ての項目で目標を達成することができた。特に他部署から異動してきた新人や経験の浅いスタッフについて大幅な改善がみられた。MTTRの70%達成はスタッフ各員の自信につながる結果となった。
また、顧客満足度についてもユーザにヒアリングした結果から「運用チームが今までとは異なり、対応内容や行ったサービスを詳細に説明してくれるようになった」という声を多く聞くことができ、対応満足度の数値も向上することができた。
3-2.良かった点、悪かった点
良かった点としては課員ごとの生産性・作業品質を均一に近づけることができた点である。それにより部署全体のサービス品質向上に繋がったことである。
悪かった点は毎週の勉強会が日常業務の妨げになることがあった点である。毎週決まった一時間を8人拘束する上、講師となる場合資料や講義内容の準備を行う必要があるため負担となることがあった。この点については、必ずしも週1回の開催とせず、繁忙期は開催しないなど柔軟な対応を今後はしていきたい。
Yuubariの読んでよかった本(その9) 『スマホ脳』
スウェーデンの精神科のお医者さんが書いたスマホ依存に警鐘を鳴らす一冊。
この本で問題提起していてYuubariが気になった内容をざっくり挙げると以下でした。
・スマホは集中力を人間から奪う。人々は読書や映画鑑賞・物事の練習に集中できず手持ち無沙汰になると人はすぐスマホを触ってしまう。
・SNSはときに終わりのない争いを生み人間に焦燥感を引き起こす(主に若年層)。インスタグラムやフェイスブックの「いいね」を得るために時間を犠牲に行動し、ときに自分より「いいね」を稼ぐ他人と比較することで不安に陥る。
・スマホを通じてSNS、ソーシャルゲームにユーザの行動が支配されてしまっている。ユーザの脳内からドーパミンを出させるような演出や刺激的なニュース(ときにフェイクニュース)はスマホユーザにドラッグ的な中毒性を引き起こし、大げさに言うと人間の脳がスマホにハッキングされている。
・若年層のスマホ依存が危険な領域に入っている。若年層の記憶力・IQ・睡眠の質・精神的安定性・幸福度がスマホによって低下している。
などなど。
スマホが世界中・世間一般に普及して数年が経ちましたが、Yuubari自身もスマホの便利さ・汎用性・魅力を感じつつもスマホが危険なアイテムだと感じることが以前からたびたびありました。
具体的にYuubariが自分自身でスマホに感じた危険性は次の3点でした。
①読書量の低下。Yuubariはかなり以前から読んだ本をすべて記録しているのですが、スマホ・タブレットを手にするまでは読書が好きで少なくとも年間50冊は読んでいました。今では電子書籍での読書も含めて全盛期の半分くらいの読書量です。
②SNSによる焦り。以前書いた通り、Yuubariはもう現在はLINEと自分のブログ以外のSNSを一切やめてしまいましたが、以前はフェイスブックやTwitterなどのSNSに毎日だいぶ時間を割いていましたし、その結果リアルな人間関係がSNS上にも持ち込まれてストレスを感じていた時期もありました(いわゆるSNS疲れ)。
③SNSやソーシャルゲームにより、本来能動的に過ごすべき貴重な時間があっという間に溶かされていました。
そうしたYuubariが感じていたスマホという機器による違和感・危険性を精神科医のお医者さんの観点からとてもわかりやすく原因を解説してくれたのが本書で、共感するポイントはたくさんありました。
本書の中でも一方的にスマホを悪者視するわけではなく、「リアルな人間関係を大事にして、スマホと上手に付き合いましょう」というのが趣旨ですので、ここは誤解したくないところです。
精神的・肉体的健康を損なうようなスマホへの依存について疑問を呈している論調でした。
また、スマホ依存から抜け出す具体的なアドバイスが載っていますから少しでも危機感を感じている人は参考になるかと思います。
下記は有名な画像ですが、スマホによってこれだけの電子機器がひとつのデバイスに集約されたのはとても画期的な技術革新だと思いますし、実際Yuubariはたくさんその恩恵にあずかっています。
大事なのはスマホとの適度な付き合い方だということが本書を読んで再認識できました。
読んで有益な一冊でしたが、苦言を呈するならば同じ説明がまわりくどく何度も続いたり、コラムが本文の変な位置に挿入されていたり(ここはかなり読みにくい)、スマホやSNSにまつわる実験の結果が豊富に紹介されるわりに実験の出典の記載が一切無かったり(記載されている実験内容をまるきり信頼してよい?)、いくつか欠点も感じなくもないです。
しかしスマホやSNSにまつわる問題点を人類史的・医学的観点から語ってくれたとてもわかりやすい一冊ですので、興味のある方はぜひご一読を。
さいごに・・・
下記は本書とは関係がありませんが、アメリカのとある母親が13歳の息子にスマホを与えるときに課した有名な約束文です。
とても良い内容なので、Yuubariもいつか自分の子どもにスマホを渡す時が来たらまったく同じではないにしろ参考にしたいと思います。
「あなたと私はチームメイトです。何かを学びながら一緒に考えて歩みましょう。」という文言(原文は「we are always learning. I am on your team. We are in this together.」)が素敵ですね。
スマホ18の約束
1. このスマホは私が買いました。あなたに貸しているものです。
2. パスワードは必ず私に教えること。
3. これは『電話』です。鳴ったら出ること。私やお父さんからの電話には必ず出ること。
4. 学校のある日は午後 7 時半に、週末は午後 9 時に私に返却すること。次の朝まで OFFにします。友人の親が直接出る家の固定電話に電話することができないような相手とは、メールも電話もしないこと。自分の直感を信じて、他の家族も尊重すること。
5. 学校に持って行ってはいけません。メールをする友人とは直接話をすること。メールより顔を見て声を聞くこと。持って行くことが許された時はルールに従うこと。
6. 壊してしまったら、修理費用はあなたの負担です。お手伝いをしたり、お年玉やお小遣いでやりくりしてください。アクシデントはいつおこるか分からないから準備しておくこと。
7. このスマホを使って嘘をついたり、人をバカにしたり、傷つけたりするようなネットの会話に参加しないこと。
8. 人に面と向かって言えないことは、SNS やメールでしないこと。
9. 友達の親の前で言えないことは、SNS やメールでしないこと。
10. ポルノ禁止。私と一緒に楽しめる情報を共有しましょう。何か分からないことは私やお父さんに尋ねてください。
11. 公共の場ではマナーモードか電源 OFF に。ルールを守ること。
12. 大事な部分や恥ずかしいポーズの写真を友人やネット上の知らない人とやり取りしないこと。一度ネットに載せた写真は消えません。巨大なネットの力から自分を守りましょう。
人生を台無しにしないために・・・。
13. 写真や動画すべてを記録する必要はありません。リアルタイムに心と五感で感じることを大切にしてください。その記憶のほうが『素晴らしい』のです。
14. スマホを持たない日や時間をつくりましょう。そのことに不安を持たないこと。スマホに依存し、振り回されない堂々とした生き方をするために大切なことです。
15. 良い音楽をダウンロードして聴いてください。せっかくの高機能なのだから活用し視野を広げてください。
16. ときどき、昔ながらのゲーム(ワードゲーム、パズル、知能ゲーム等)で遊びましょう。
17. あなたの周りの世界を見ましょう。人と話し笑いましょう。なんでも『ネット検索』しないで自分で考えましょう。そう・・・『上を向いて歩こう!』
18. 私との約束を守れなかった時は、このスマホをあなたから没収します。そして一度、話し合いやり直しましょう。あなたと私はチームメイトです。何かを学びながら一緒に考えて歩みましょう。『いつもそばにいるからね』
これがスマホをあなたに買い与え、私が貸すときの『18の約束』です。合意してくれること、そして守ってくれることを願っています。
この『18の約束』はほとんど、人生をより良く生きるための知恵でもあります。スマホを持つことは12歳のあなたにとってもドキドキする楽しいことです。でも、自分をしっかり持って振り回されないで欲しい。
どんな高性能の機械よりも、自分のパワーと大きな心を信じてください。
あなたが大好き。何より大切に思っています。あなたとたくさんのメッセージをやり取りするのが楽しみです!!
お母さんより