折れない心

何度も敗北を味わってきた筆者が挫けずに試験勉強や語学を頑張ります。現在は資格試験(英検1級、TOEIC)対策も含めて英語の勉強に取り組んでいます。

Yuubariの読んでよかった本(その9) 『スマホ脳』

スウェーデンの精神科のお医者さんが書いたスマホ依存に警鐘を鳴らす一冊。

スマホ脳(新潮新書)

スマホ脳(新潮新書)

 

 

この本で問題提起していてYuubariが気になった内容をざっくり挙げると以下でした。

 

スマホは集中力を人間から奪う。人々は読書や映画鑑賞・物事の練習に集中できず手持ち無沙汰になると人はすぐスマホを触ってしまう。

 

SNSはときに終わりのない争いを生み人間に焦燥感を引き起こす(主に若年層)。インスタグラムやフェイスブックの「いいね」を得るために時間を犠牲に行動し、ときに自分より「いいね」を稼ぐ他人と比較することで不安に陥る。

 

スマホを通じてSNSソーシャルゲームにユーザの行動が支配されてしまっている。ユーザの脳内からドーパミンを出させるような演出や刺激的なニュース(ときにフェイクニュース)はスマホユーザにドラッグ的な中毒性を引き起こし、大げさに言うと人間の脳がスマホにハッキングされている。

 

・若年層のスマホ依存が危険な領域に入っている。若年層の記憶力・IQ・睡眠の質・精神的安定性・幸福度がスマホによって低下している。

 

などなど。

 

スマホが世界中・世間一般に普及して数年が経ちましたが、Yuubari自身もスマホの便利さ・汎用性・魅力を感じつつもスマホが危険なアイテムだと感じることが以前からたびたびありました。

 

具体的にYuubariが自分自身でスマホに感じた危険性は次の3点でした。

①読書量の低下。Yuubariはかなり以前から読んだ本をすべて記録しているのですが、スマホタブレットを手にするまでは読書が好きで少なくとも年間50冊は読んでいました。今では電子書籍での読書も含めて全盛期の半分くらいの読書量です。

 

SNSによる焦り。以前書いた通り、Yuubariはもう現在はLINEと自分のブログ以外のSNSを一切やめてしまいましたが、以前はフェイスブックTwitterなどのSNSに毎日だいぶ時間を割いていましたし、その結果リアルな人間関係がSNS上にも持ち込まれてストレスを感じていた時期もありました(いわゆるSNS疲れ)。

 

SNSソーシャルゲームにより、本来能動的に過ごすべき貴重な時間があっという間に溶かされていました。

 

そうしたYuubariが感じていたスマホという機器による違和感・危険性を精神科医のお医者さんの観点からとてもわかりやすく原因を解説してくれたのが本書で、共感するポイントはたくさんありました。

 

本書の中でも一方的にスマホを悪者視するわけではなく、「リアルな人間関係を大事にして、スマホと上手に付き合いましょう」というのが趣旨ですので、ここは誤解したくないところです。

精神的・肉体的健康を損なうようなスマホへの依存について疑問を呈している論調でした。

また、スマホ依存から抜け出す具体的なアドバイスが載っていますから少しでも危機感を感じている人は参考になるかと思います。

 

下記は有名な画像ですが、スマホによってこれだけの電子機器がひとつのデバイスに集約されたのはとても画期的な技術革新だと思いますし、実際Yuubariはたくさんその恩恵にあずかっています。

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大事なのはスマホとの適度な付き合い方だということが本書を読んで再認識できました。 

読んで有益な一冊でしたが、苦言を呈するならば同じ説明がまわりくどく何度も続いたり、コラムが本文の変な位置に挿入されていたり(ここはかなり読みにくい)、スマホSNSにまつわる実験の結果が豊富に紹介されるわりに実験の出典の記載が一切無かったり(記載されている実験内容をまるきり信頼してよい?)、いくつか欠点も感じなくもないです。

 

しかしスマホSNSにまつわる問題点を人類史的・医学的観点から語ってくれたとてもわかりやすい一冊ですので、興味のある方はぜひご一読を。

 

さいごに・・・

 

下記は本書とは関係がありませんが、アメリカのとある母親が13歳の息子にスマホを与えるときに課した有名な約束文です。


とても良い内容なので、Yuubariもいつか自分の子どもにスマホを渡す時が来たらまったく同じではないにしろ参考にしたいと思います。

「あなたと私はチームメイトです。何かを学びながら一緒に考えて歩みましょう。」という文言(原文は「we are always learning. I am on your team. We are in this together.」)が素敵ですね。

 

スマホ18の約束
1. このスマホは私が買いました。あなたに貸しているものです。
2. パスワードは必ず私に教えること。
3. これは『電話』です。鳴ったら出ること。私やお父さんからの電話には必ず出ること。
4. 学校のある日は午後 7 時半に、週末は午後 9 時に私に返却すること。次の朝まで OFFにします。友人の親が直接出る家の固定電話に電話することができないような相手とは、メールも電話もしないこと。自分の直感を信じて、他の家族も尊重すること。
5. 学校に持って行ってはいけません。メールをする友人とは直接話をすること。メールより顔を見て声を聞くこと。持って行くことが許された時はルールに従うこと。
6. 壊してしまったら、修理費用はあなたの負担です。お手伝いをしたり、お年玉やお小遣いでやりくりしてください。アクシデントはいつおこるか分からないから準備しておくこと。
7. このスマホを使って嘘をついたり、人をバカにしたり、傷つけたりするようなネットの会話に参加しないこと。
8. 人に面と向かって言えないことは、SNS やメールでしないこと。
9. 友達の親の前で言えないことは、SNS やメールでしないこと。
10. ポルノ禁止。私と一緒に楽しめる情報を共有しましょう。何か分からないことは私やお父さんに尋ねてください。
11. 公共の場ではマナーモードか電源 OFF に。ルールを守ること。
12. 大事な部分や恥ずかしいポーズの写真を友人やネット上の知らない人とやり取りしないこと。一度ネットに載せた写真は消えません。巨大なネットの力から自分を守りましょう。
人生を台無しにしないために・・・。
13. 写真や動画すべてを記録する必要はありません。リアルタイムに心と五感で感じることを大切にしてください。その記憶のほうが『素晴らしい』のです。
14. スマホを持たない日や時間をつくりましょう。そのことに不安を持たないこと。スマホに依存し、振り回されない堂々とした生き方をするために大切なことです。
15. 良い音楽をダウンロードして聴いてください。せっかくの高機能なのだから活用し視野を広げてください。
16. ときどき、昔ながらのゲーム(ワードゲーム、パズル、知能ゲーム等)で遊びましょう。
17. あなたの周りの世界を見ましょう。人と話し笑いましょう。なんでも『ネット検索』しないで自分で考えましょう。そう・・・『上を向いて歩こう!』
18. 私との約束を守れなかった時は、このスマホをあなたから没収します。そして一度、話し合いやり直しましょう。あなたと私はチームメイトです。何かを学びながら一緒に考えて歩みましょう。『いつもそばにいるからね』

 

これがスマホをあなたに買い与え、私が貸すときの『18の約束』です。合意してくれること、そして守ってくれることを願っています。

この『18の約束』はほとんど、人生をより良く生きるための知恵でもあります。スマホを持つことは12歳のあなたにとってもドキドキする楽しいことです。でも、自分をしっかり持って振り回されないで欲しい。
どんな高性能の機械よりも、自分のパワーと大きな心を信じてください。
あなたが大好き。何より大切に思っています。あなたとたくさんのメッセージをやり取りするのが楽しみです!!

お母さんより