折れない心

何度も敗北を味わってきた筆者が挫けずに試験勉強や語学を頑張ります。現在はAWS認定ソリューションアーキテクト[アソシエイト]に向けて対策を取り組んでいます。

情報処理安全確保支援士試験 合格(と不合格)体験記

情報処理安全確保支援士 1回目・不合格

 

(受験時期)

2018年4月

 

できれば応用情報処理の合格(2017年4月)が確認できたらすぐに次の秋(10月)の情報処理安全確保支援士を受験したかったのですが、別の試験(通関士試験)が控えていたので情報処理安全確保支援士試験を受験したのは応用情報受験の1年後でした。

 

(行った対策や使用した参考書、サイト)

・ポケットスタディ(ポケスタ)

 

 著作者(村山さん)の独特の語り口で好き嫌いがわかれそうです。

端々に出る独特の中2表現が目を引きます。

Yuubariは中2的な表現がわりと好きなので全く問題ありませんでした。

また、文字通りの小さいサイズの参考書なので電車の中など外出先で携帯して読みやすかったのがYuubariにとっては本当に使い勝手抜群でした。

 

内容の方ですが、この本の真の威力は後半部分の「速効サプリ」にあるかと思います。

「速効サプリ」は過去の情報処理安全確保支援士試験(と情報セキュリティスペシャリスト試験)の午後問題と解答を抜粋したパートなのですが、「読みやすい」か「読みにくい」かと言えば「読みにくい」です。

問題も解答もかなり端折って記載されていますので。

 

ですが午後問題で問われている問(の短縮版)とIPAの公式解答のエッセンスが凝縮されており、これをしっかり読み込んで解答に至る考え方や解答そのものを頭に叩き込むことで相当有力な試験対策の効果を得られると感じました。

合格した2回目の受験までにYuubariは「速効サプリ」を10周以上読み込んで脊髄反射に叩きむまで覚えました。

 

 例えば「パスワード認証方式止めて別の設定をする必要がある」とき答えが「公開鍵暗号方式を用いる」と答えるパターンが実際にYuubariが受験したときにありましたが、ポケスタで同じ問題が出ていたことを知っていたので答えは瞬間的に出ました。

 

過去問を解いてしっかり考え方や解答を覚えるのが情報処理試験では大事ですが、それを効率よくすき間時間にできること実現してくれたのがこの一冊でした。

 

 

・上原本

 

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2019年版

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2019年版

 

 テキストとしていろいろなサイトで推されていたので購入しました。

しかし膨大な情報量と固い解説がYuubariには合わず30ページも読まずに挫折してしまいました。

この本は辞書的に使うのが良いのでしょうか?

 

ただし本編に関してはYuubariは全くといっていいほど読みませんでしたが、「試験前のチェックシート」に関しては切り取って読み込みました。

これに記載されている用語をしっかりと覚え、午後問題の知識解答型問題には確実に答えられるよう準備するという使い方でした。こちらのチェックシートはコンパクトに情報がまとまっていてYuubariの性に合いました。

 

 

・過去問

 

平成31年【春期】情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集

平成31年【春期】情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集

 

 こちらの過去問の本を使いましたが、解説もわかりにくく問題の解答もIPAの公式解答例と乖離していることが多々あり非常に使いづらかったです。(Yuubariが用いたのは平成29年度版)。

 

IPAが公表しているこの試験の模範解答ではなく独自の見解の解答を掲載しており、それは出版社の意地なのかもしれませんが、Yuubariは大正義IPAの公式解答で考え方を身に付けたかったので、この本で過去問を解きながら答え合わせはIPAの公式解答にて行いました。

 

また過去10年分の問題・解説がPDFファイルでダウンロードできるサービスが特典として付いていましたが、ダウンロードしたPDFファイルは印刷できないようにロックがかかっており非常に使い勝手が悪かったです。

やはり情報処理試験の午後問の過去問演習は紙に印刷してやりたいですよね。

個人的に マークしたり下線を引いたりチェックしながら解くのがこの試験の過去問を解くとき必ず行っていることでした。

 

・SEIKOの剣

sc.seeeko.com

上原本のお堅い文章で挫折したYuubariはこちらのサイトでこの試験(SC試験)の基礎を勉強しました。本当にお世話になりました。

サイト管理者の左門至峰さんの解説の語り口や例えは非常にわかりやすく何度も何度も読み返しました。専門書顔負けのこういう素晴らしいサイトがあるのが驚きです。

 すべての記事を少なくとも4回は読みました。

また、このサイトに出ている情報セキュリティの用語はエクセルにまとめて午後Iや午後IIで出題されたときすぐに解答できるよう意識レベルで頭に叩き込みました。

 

・ドットコム様

www.sc-siken.com

午前Iは応用情報合格により免除されておりました。

午後IIは応用情報の午前対策でもお世話になったこちらのサイトで対策しました。

はっきりいって午後IIは問題数も少なくドットコムさんだけで特に時間もかけずに1回目・2回目の受験を抜けました。

ドットッコム様には感謝しかありません。

 

 (本試験)

午前I:免除

午前II:リサイクル問題を見ただけで解けるので全く問題ありませんでした。

午後I:じっくり解いていたらびっくりするほど時間がなく慌てて解答しました。出来たのか出来なかったのか自分でもわからず時間の調整に失敗しました。

午後II:語彙を答える問題が全てすぐにわかったので問2を選択。ものすごく時間が余りました。2時間半の試験でしたが1時間半で解き終わりました。

公開鍵暗号方式を採用する」と答える問題はポケスタを周回していないと即答を思いつかなかったので、ポケステに感謝しました。

 

 

(試験の結果を受けて感じたこと)

午後IIは手ごたえを感じていたので、落ちるとしたら午後Iだろうと思っていましたがやはり午後Iで合格点に達しませんでした。

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勉強の方針としては間違っていないと感じていましたので、次の受験では過去問をもっと丁寧に繰り返して理解を深める方針にしました。

 不合格ではありましたが手ごたえは感じたのでじっくり過去問の理解を深めることと問題を解くスピードを上げれば対応できるという印象は受けました。

 

一回目の試験でYuubariが不合格だった要因(敗因)を挙げるとしたら、下記二点だったかと思います。

 

1.スピード不足

特に午後Iですが、問題を解くスピードが遅すぎました。これは意識して問題分を読むスピードを上げないと対応できないと感じました。

 

2.過去問の理解不足

ポケステの「速攻サプリ」のおかげで、午後I・午後IIの類似問題が出題されたときはすぐに解答のめぼしはついていましたが、「なぜこの解答になるのだろう?」という疑問の解消はできていませんでした。 

答えを覚えるだけでは太刀打ちできないということでした。理解を深める必要を感じました。

 

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情報処理安全確保支援士 2回目・🌸合格🌸

 

(受験時期)

2018年10月

この試験の前週の日曜日通関士試験を受けていました。

通関士試験が終わって情報処理安全確保支援士まで1週間しか準備期間がありませんでした。通関士試験受験でへとへとになったになった後の勉強でしたから、なんとか気力を奮い立たせて勉強したことを覚えています。

 

 (行った対策や使用した参考書、サイト)

前回(1回目)の受験と同じ参考書・補助サイトを使用しました。

あまり時間も無かったので(対策期間は一週間)、一回目の受験で用いた

・ポケスタ

・情報安全確保支援士ドットコム

・SEIKOの剣

・過去問

これらをじっくり見直しました。

また過去問については午後問題は過去3年分(6回)は解きました。

 

ところで、Yuubariはこの試験のために情報セキュリティの勉強(過去問を中心に)してきましたが応用情報のときからどれくらい向上しているのが不安でした。

そこで直近の応用情報の過去問(午後)の情報セキュリティの大問を解いてみましたが、試しに解いた3年分とも非常によく解けましたので安心しました。

応用情報受験時はそれほど得意ではなかった情報セキュリティでしたが、この情報処理安全確保支援士の対策を積み重ねるうちに着実に実力が身についていたようです。

 

(2度目の本試験)

午前I:免除

午前II:リサイクル問題を見ただけで解けるので全く問題ありませんでした。

午後I:急いで解いたつもりですがやはり時間との勝負でした。急いで読むとなかなか頭に入ってこないですが最後の1秒まで諦めずに解答しつづけました。

午後II:問1と2両方ざっとみましたが、問1がちょっと苦手のシーケンス図だったので2にしました。問2の小問の中には簡単すぎる問題もありましたが、全体的には解答に時間がかなり厳しく推敲して解答できない問題が多かったです。悔いが残りました。

 

過去問をやっていて午後IIの問題で時間不足になることはほとんどなかったので、油断してゆっくり解いてしまったのが良くなったです。

午後1も2も時間勝負だったので今後は短時間で処理する能力を向上させる必要を感じました。

 

(試験の結果を受けて感じたこと)

なんとか合格しました。

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正直通関士試験の1週間後に受験したため準備する時間が本当に限られており、よくあのタイトなスケジュールで合格までたどりつけたと自分でも驚きました。

そういう苦しい状況を作ってしまったのは自分の所為ですが、諦めずに取り組んだ自分を褒めてあげたいと思いました。

 

しかし最悪「二兎追うものは・・・」になっていたことを考えると、このような無謀な受験(2週連続で難易度の高い国家試験を受ける)は今後二度としてはいけないと一方で思いました。

正直なところ完全にキャパシティオーバーでした。

 

合格はしたものの、ご覧の通り合格点を楽々超えての合格ではありません。

慢心せず今後も情報セキュリティについては関連書を読んだりネットなどで情報を集めていきたいです。