Yuubariが最近ハマっている漫画5選(その3)
Kindle でも漫画を読みますが、紙のほうがYuubariは好みです。
楽しいことも、つらいことも、感動することも漫画を通して感じることができるのがYuubariが漫画ファンをやめられない理由かも。
今回紹介する漫画も誰に対しても文句なくオススメできる5作です。
『乙嫁語り』
既刊11巻まで読了済み。
違う世界に没入させてくれる一作です。
最近ハマっているというよりはハルタ(当時はフェローズ)に連載開始された当時からYuubariが好きなこの作品。
同じ作者さんの作品『エマ』のときから感じましたが作者の森薫さんがとても楽しんで作品作りをしているのが読んでいてとても伝わります。そして本当にため息がでるほど美しい自然描写や精密な生活描写に心が癒されますね。
自然の描写もときに厳しくときに温かい。じっくり読んでいるうちに作品の舞台となっているかつての遊牧民族の国ウズベキスタンにいるような感覚に浸ることができます。普段漫画を読まない人にもYuubariがぜひ読んでほしいと思っている作品です。
さてそんな『乙嫁語り』ですが気づいたらもう11巻。
その11巻では「あの人」にスポットライトが当たります。Yuubariはずっと気になっていたキャラクターなので再登場したときは本当に嬉しかった。ぜひ幸せになってほしいですね。
『北北西に曇と往け』
既刊3巻まで読了済み。
お洒落なだけじゃない、アイスランドという国が持つ自然や文化の魅力が十分に描写されています。
漫画を読んでいてときどきその世界観に没入してしまうときがあります。『乙嫁語り』もそうなんですが。
これは映画や小説でも同じことが言えるのですが、漫画の特にな点として文字による情報と絵の視覚面による2重の効果がうまく作用していることが一層大きな効果を生み出していると思います。
『北北西に曇と往け』はまさにそういった効果がてきめんに出ていて、Yuubariは読んでいる間ずっとアイスランドの世界に浸ってしまいました。前からちょっと気になっていた国ですが、この作品を読んで一層行ってみたくなりました!
アイスランドという北欧の国の魅力も十分に出ていますし、なによりキャラクターがいきいきして素敵ですね。ちょっぴりファンタジーぽい不思議能力の設定もうまくストーリーに組み込まれていますし、作者さんのセンスが抜群に光っています。
『山と食欲と私』
既刊10巻まで読了済み。
山好きにも、そうでない人にもオススメ。
最近は登山はほとんど行かなくなってしまいましたが、Yuubariも以前はよく山登りをしていました。登山の魅力の一つといえば頂上で食べるご飯ですよね。
普段何気なく食べているものも山の頂上で食べるとどういうわけか数倍増しで美味しい。
この『山と食欲と私』はそんな山の頂で食べるご飯に焦点を当てた作品ですが、主人公の女子が本当に工夫して山食(山で食べる食事)を楽しみます。食事面だけではなく、登山で遭遇する困難や楽しみ、人とのふれあい(良くも悪くも)を登山者目線で描いてくれていて本当に読んでいて楽しいです。基本的に主人公が単独登山をしますが、ソロ登山で生まれるドラマが真実味があって良いですね。
そしてまた、頂上で作る料理の描写がまた美味しそうでたまりません。
Yuubariのような中途半端な登山者でも「これはわかる!」と読んでいて思うのですから、ディープな登山者の方は「あるある」がとても楽しめると思います。
『ゆりあ先生の赤い糸』
既刊3巻まで読了済み。
この作品はストーリー展開に驚きました。
巻が進んでいくごとに新たな事実が判明してくのですが、驚愕の展開とはこのことですね。50代の女性ゆりあさんが主人公ですが、作中で旦那さんの人間関係にまつわる艱難辛苦に遭遇します。
ストーリーに関して何を書いてもネタバレになってしまうので作品内容については書きづらいのですが、どんな状況でも心折れずに包み込んでしまうゆりあさんの肝っ玉に惚れてしまいます。
「自分だったらこの状況ではどう行動するんだろう」と考えてしまいながら読みますが、予想の上をいくゆりあさんの包容力に不思議な安心感すら感じます。
『ペリリュー』
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス)
- 作者: 武田一義,平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: コミック
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既刊5巻まで読了済み。
壮絶な戦場の描写に絶句しました。
実話なので、当然最後にはどうなってしまうのかわかるのですがそれが逆に読んでいてつらかったです。
この作品は太平洋戦争時のペリリュー島をめぐる日本軍とアメリカ軍の攻防を描いた作品なのですが、作者さんがち密に取材し当時の空気を吹き込んだ戦争描写がとても生々しく描かれています。
アメリカ軍に包囲され追い込まれた日本軍も必死に抵抗するのですが、敵から投降を促されても投降することも許されず、餓死寸前な状態でも戦わないといけない状況が本当に読んでいて苦しいです。
同時期の本国の本でも当時は空襲や食料難で大変な状況であったことは小説や歴史から知りましたが、正直最前線のペリリュー島でこんな激戦(というか消耗戦)があったことは恥ずかしながらYuubariは知りませんでした。
巨大な力で人間が一瞬で吹き飛ばされる戦場において、一人の兵士からみて前線で戦う一人ひとりに焦点を当てたこの作品で知ったことがたくさんありました。