折れない心

何度も敗北を味わってきた筆者が挫けずに試験勉強や語学を頑張ります。現在はAWS認定ソリューションアーキテクト[アソシエイト]に向けて対策を取り組んでいます。

Yuubariの読んで良かった本(その4)『巴里マカロンの謎』

『巴里マカロンの謎』米澤 穂信
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2020/01/30
  • メディア: 文庫
 

 米澤穂信さんの小説をとても愛読していると以前述べましたが、古典部シリーズ・太刀洗万智シリーズと並んでYuubariが愛読しているのが小市民シリーズ(季節限定スイーツシリーズ)でした。

 
小市民シリーズ(季節限定スイーツシリーズ)は『春季限定いちごタルト事件』・『夏季限定トロピカルパフェ事件』・『秋季限定栗きんとん事件』とYuubariは新作が出るたびに愛読してきており、「いよいよ次は冬季限定で完結かな?」と個人的に続巻を楽しみにしていました。
 
しかし『秋季限定栗きんとん事件』以来、米澤穂信さんは積極的に新作を発表してきましたがこの小市民シリーズ(季節限定スイーツシリーズ)の続巻の報せは聞こえず、気づいたらなんと11年も経過していました。11年って相当な年月ですよね・・・・!
続編が出るまでの間、生まれたばかりの赤ちゃんが中学生になるくらいの時間が経過していました。
 
そしてこのたび11年ぶりに小市民シリーズ(季節限定スイーツシリーズ)の新作が発売されました。
てっきり完結編の「冬季限定」が出たのかと思いきやYuubariの予想に反して発売された小市民シリーズ(季節限定スイーツシリーズ)は「冬季限定」ではなく、これまでと同じ舞台設定と登場人物を用いた箸休め的な位置づけの短編集でした。
 
本のタイトルが「巴里」という言葉が入っているので「もしかして今回はフランスが舞台?」と思いましたが、そんなことはなくいつもの小市民シリーズの通り日本の高校が舞台のお話でした。
 
早速本屋さんで購入して(運よく米澤穂信さん直筆サイン本を買えました)読んでみましたが・・・・いつものよねぽマジックにやられました(´∇`)
掛け値なしに本当に面白かったです。

とにかく文章が上手で素敵ですね。
どの短編も話のテンポが良いし、セレクトされる言葉が非常に巧みなので文章の洒脱さに惚れ惚れしてしまいました。
純粋にミステリーとしても楽しめますしキャラクターのポップな魅力も余すことなく出ています。
この作品もずっと手元に置いておきたい作品となりました。
 
お話の時間軸的には『秋季限定栗きんとん事件』の後かと思いますが、これまでの作品を読まなくてもいきなりこの『巴里マカロンの謎』から入ってもまったく問題なく入れます。

すぐに読めて面白い短編小説を探している方にはオススメの一冊です(´∇`)