折れない心

何度も敗北を味わってきた筆者が挫けずに試験勉強や語学を頑張ります。現在はAWS認定ソリューションアーキテクト[アソシエイト]に向けて対策を取り組んでいます。

応用情報技術者試験 合格(と不合格)体験記

以前合格した応用情報技術者試験の受験記を書いておこうと思いました。

 

応用情報技術者試験の受験記を書こうと思ったきっかけ)
当ブログのアクセス解析を見るに、応用情報技術者試験(AP)や情報安全確保支援士(SC)の試験情報を求めてアクセスされる方が多いようです。

 

IPAが公表している情報処理技術者試験のレベル設定から考えて

 

レベル1のITパスポート試験(IP)。

※もしくはレベル2の情報セキュリティマネジメント試験(SG)

レベル2の基本情報技術者試験(FE)

レベル3の応用情報技術者試験(AP)

レベル4の情報処理安全確保支援士試験(SC)

※SCは年2回試験があるので受験しやすい


レベル4の各種高度試験(ST,SA,PM,NW,DB,ES,SM,AU

 

という順に受けるのがこの情報処理技術者試験の受験者としてはわりと王道でして(Yuubariもそうでした)、考えてみれば当たり前ですが、レベル3までは共通の試験を受けるわけですから受験者数も情報技術者試験の中ではFE,AP,SCあたりの受験者さんが多いですね。

 

SCについては以前わりと詳しく自分の受験記を書きましたが、FEやAPについてこのブログではほとんど書いてなかったです。そもそもFEについてはYuubariは合格すらできていないので対策方法など何も書くことができないのですが(´· ·`)

 

もしYuubariの拙い応用情報技術者(AP)試験の受験体験記が誰かの役に立てば、それはとっても嬉しいことかなって。
一度は不合格になったことでアプローチを変えて2回目の受験で合格したのでこれは記しておくことで今後の自分への教訓にもなると思います。
それではAP受験当時について記します。


(1回目の応用情報技術者試験の受験)不合格
2016年の秋試験でYuubariは応用情報技術者試験(以下AP)を受けました。
当時同年の春試験で情報セキュリティマネジメント試験に9割近い成績で合格した直後でしたので(MG試験の実施初回でしたがちょっと考えられない合格率でした)、少し自信が芽生えたこともあり基本情報技術者試験(FE)を飛ばしてAPを受験することにしました。
正直に言うと過去トラウマを持つFEを避ける意味もありましたけど。

 

まずは過去問が大事、ということでAPの過去問題集を買ってきて午前問題から解き始めましたがあまりの難しさに愕然としました。


午前問題について、マネジメント系の問題はともかくテクノロジー系の問題は何を問われているすらさっぱりわからないくらい難しかったです。
ちなみにテキスト(教科書)は買いませんでした。テキストをのんびり読む時間もなかったしちょっとした自信もあったので最初から過去問から入りました。

 

(午前問題について)
過去にFEの勉強をしていたこともあり多少は午前問題のテクノロジー系の問題も解けると思っていましたが甘かったです。
テクノロジー系の問題がほとんど正答出来ない状態でした。


解説を読みながら必死に理解に務めようとしましたが、1問を理解に至るまでじっくり取り組むと時間があまりにかかることがわかりこのペースだと午前問題ですら一生対策が終わらない!と自覚し、完全理解することを放棄し午前過去問をひたすら問題と解答を暗記することにしました。

このあたりはFE受験失敗の経験を活かしました。

 

午前の過去問を周回するにあたってはみんな大好きドットコムさん(応用情報技術者ドットコムさん)にお世話になりました。

www.ap-siken.com

APの午前問題では過去問のリサイクル問題が毎回40%程度出題されていたのを知っていたので、何度も出題されるリサイクル問題は完全に正答できるようにしました。

リサイクル問題で40%稼げれば合格圏の60%までは残り20%ですが「初見の問題でもマネジメント系の問題を拾ったり4択だし何とかなるでしょ」という気持ちでいました。そして実際2回受験した本試験では午前試験は71.25%(初回)、72.50%(2回目)の正答率でパスできました。

 

学生の時でしたら、時間も潤沢にあるので1問1問の午前問題をテキストと往復しながら理解に努めたかもしれませんが、既に社会人として働いていて十分な学習時間もなかったので過去問のゴリ押し暗記で午前試験はパスしました。

 

この午前のゴリ押し対策については賛否両論あると思います。
「情報処理の基礎理論も理解せず’’応用情報技術者’’を名乗る資格あるの?」という意見もあって当然だと思います。
一介の情報処理技術者にすぎないYuubariに答えは出せませんが、あえて言えば「余裕がある人だけ真剣に午前問題を1問1問格闘すればいいんじゃないかな」といったところです。
Yuubariの場合は勉強に割く時間が限られていて、午前に力を入れすぎて午後の対策がおろそかになれば「合格」という目標からどんどん遠のいてしまうと感じましたので。

 

(午後問題について)
問1の情報セキュリティは必須問題で、残り10問のうち4問を自分で選ばないといけないのがこの試験の特徴ですね。
文系出身でFEも合格できなかったYuubariがAPの過去問を1年分解いていて感じた各分野の過去問の手ごたえは以下でした。

 

絶対無理(T▽T)
•データベース
•プログラミング


ちょっと苦手かも(*゚◇゚)
•システム構成技術
•情報システム
•組込みシステム
•ネットワーク


頑張ればなんとか・・( ̄∀ ̄)
•情報セキュリティ(必須選択)
•経営戦略(ストラテジ)
•プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
•システム監査

 

すがすがしいくらいの典型的な文系受験者の選択ですが過去問の演習は経営戦略(ストラテジ)、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査の4つ+必須選択の情報セキュリティに絞って学習を進めました。

 

そして2016年の秋試験にYuubariは応用情報技術者試験(以下AP)を受けました。

 結果は・・・・・

 

(結果)

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ご覧の通り、午前は突破しましたが、午後は合格まで2点足りなかったです(58点)。


正直午後問題は試験を受けたときはかなり手ごたえはありましたが、不合格という結果を見て当時は相当かなり落ち込みました。
例年の過去問と比べて問題自体はそれほど難しくない印象でしたのでなぜ不合格だったのかそのときは疑問でしかありませんでした。

 

あとで思い当たりましたが情報処理技術者試験は合格点60点の絶対試験に見えて、決まった合格率に調整するための相対試験なんですよね(Yuubariの勝手な推測ですが)。


Yuubariが簡単に感じたのなら、他の受験者も簡単に感じたのだろうと。だから自分が「できた!」という手ごたえがあっても他の人もできていれば相対的評価では全く優位ではない(上位4割に入れない)です。きっと。

 

(反省点)
初回の受験時は午後問題は過去10回分の過去問は解いたと思います。
午前はゴリ押し暗記で突破できたので問題ないとして、午後は何がいけなかったのか考えてみたところ、過去問を解いて公式解答と照らし合わせて答え合わせをしたあと、「できなかった問題の解説をじっくり読んで完璧に理解し、繰り返し同じ問題を解いて頭にたたきこむ」という姿勢が欠けていたなと思い当たりました。


過去に勉強した類似の問題が本試験で出ても解けないのであれば過去問をやった意味があまり無いですからね。

 

(2回目の応用情報技術者試験の受験)🌸合格🌸
1回目のAP試験に落ちたあと、すぐに次の2017年春期のAP試験を受けることを決めました。

(午前問題について)
前回同様に午前問題はゴリ押し暗記でいきました。
といっても前回の受験のときに午前問題の過去問と解答は暗記しているので今回は時間をかけずにさらっと見直す程度ですみました。
おかげで午後問題に注力することができました。

 

(午後問題について)
前回の午後の選択問題では(経営戦略、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査)というコテコテの文系セットで挑戦しましたが、経営戦略(ストラテジ)で稀に簿記問題が出題されることがあり簿記を勉強していなかったYuubariは確実に解けずに減点されて不利になることを恐れていました。

そしてしばらく簿記問題が出題されていなかったので、「そろそろ経営戦略で簿記問題来るかなあ」と感じていました。
ですので、今回は簿記出題時のストラテジを避けてネットワークを選択できるように対策しました。

 

また前回の不合格の経験から過去問をさらっと解くだけではダメと悟り、AP受験者から評判の高い緑本(午後問題の重点対策)を購入しました。

 

2020 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)

2020 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)

 

 

さすがに評判が良いだけあって緑本の解説はわかりやすかったです。
緑本で自分が選択する分野の問題をじっくり解説を読みながら何度も何度も読み直して公式解答を頭に叩き込みました。

この考えは結果的に正解で、実際このとき経営戦略は簿記問題が出題されたので経営戦略を回避してネットワークを選ぶことで大幅減点を避けることができました。


このとき(2回目の受験)に選択したのは(情報セキュリティ、ネットワーク、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査)という選択でした。

苦手の経営戦略の簿記問題は避けることが出来たのは良かったですが、このときはシステム監査がとてつもなく難しかったです(T▽T)


試験中、書くべき解答が全く答えが思いつかないものの空欄のままだと確実に0点になるわけで、それは避けなければならないのでなんとか全回答欄を埋めました。


しかし、家路までの帰路で「今回も落ちたなかなあ・・・・地雷(高難度問題)を避けるために保険をかけてネットワーク以外でもう一つテクノロジー系を選択できるようにしないといけないな」と思ったことを覚えています。

 

そして2017年春期のAP試験を受けました。 

 結果は・・・・

 

(結果)

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完全に不合格だと思っていたので、ギリギリではあるものの予想外の「合格」の文字をみて思わず歓喜の声を上げてしまいました。

 

そして「エスパー難度」と言われたこのときのシステム監査の問題を選んで合格点に達したことでほぼ確信したのですが、やはりこの試験は相対試験なんだな、と。
選んだ大問の全ての回答欄が全て空欄だとさすがに0点になるかと思いますが、正答率が著しく低い大問については部分点の割合を多くしたりとなんらかの救済措置はあるのかと感じました(Yuubariの想像です)。


そうでなければ、毎回難易度が大きく乱高下する各設問の選択で簡単な問題ばかりを選択した人が合格する運・不運が大きく影響してしまうことになりますから。難易度が違いすぎると合格率も回によって変わってくるかと思いますがIPAから公表されている合格率は大きな変動は無いですよね。

 

その真相はIPAしか知らないことなのでしょうけど、試験中に「しまった!選択したこの大問難しすぎる!」と思っても慌てずに泥臭く部分点狙いで空欄を埋めていくことが大事だと思います。
記述問題はどんなにわからなくても空欄だけはダメ!絶対!


結果的には1回目の受験から午後問題は3点しか上積みできなかったわけですが(58→61点)、この3点で合否が別れました

※60点がボーダーラインでしたので

 

・午後の選択問題でネットワークを選べるように準備した
緑本を周回して身に付いた類似出題された問題でギリギリ拾える問題があった

 

たったの3点の上積みですが、この3点の上積みで合否が変わってしまったので本当に天国と地獄の差がありました。
AP試験はなかなか合格できず最悪4,5回の受験になることを想定していましたので、2回目の受験でなんとか合格できてほっとしたのを覚えています。

 

(使用した教材)2回の受験を通してYuubariがAP試験で使用した教材は以下


・ドットコムさま
解説も充実していますし、午前問題に限ってはこのサイトで十分かと思います。
初回の受験時はこのサイトとIPA公式からダウンロードした過去問しか使用しませんでした。

 

緑本(午後の重点シリーズ)
2回目の受験時から使用。解説がわかりやすく、何度も周回して解答を暗記するくらいやりこみました。
少々分厚くて持ち歩きにくいのが欠点ですかね。かといって電子版ですと使いにくい。
本で買ってはさみで分野別に分解して持ち運べばよかった、といま考えたら思います。

 

ーYuubariからひとことー

何度もAPを受験して合格できず苦しい思いをされている方も多いかと思います。
Yuubariはギリギリスコアの合格者なのでえらそうなことは言えませんが、うまくいかなかったときにそのときの反省点を見つけ、そこをどうにか改善して次につなげることができればと思います。

自分と問題との相性も関係する試験だと思いますので、チャンスが来るまでじっくり対策して待てばきっと良い結果になります!