今後の情報処理技術者試験がどうなるか考えてみました
昨年(2020年)は新型コロナウィルス(Covid-19)の問題により社会が様々な影響を受けましたが、IPAが主催している情報処理技術者試験もとても影響を受けました。
Yuubariも秋に受けようとしていたネットワークスペシャリスト試験(NW)が2021年4月に延期になってしまい、自分の立てた勉強計画の見直しをすることとなりました。
ここ4年ほどYuubariは情報処理技術者試験を受け続けているので今後の試験の在り方がとても気になります。
今後の情報処理技術者試験がどうなるかYuubariの疑問も交えて考えてみました。
■どこまでCBT化するか?
昨年情報処理技術者試験の中で、もっとも影響が大きかったのは試験の方式そのものが変わってしまった情報セキュリティマネジメント試験(SG)と基本情報技術者試験(FE)だと思います。
この2試験は2020年は延期につぐ延期で、なんと受験者集合の記述式試験だった試験形式がCBT化してしまいました。これにはYuubariもびっくりしました。
※CBTとはComputer Based Testの略で、要するにパソコンで受ける試験のことを言います。
情報処理技術者試験の中ではITパスポート(IP)が既にCBT試験として存在しているので、IPAとしてはいずれはSGもFEもCBT化する考えはあったかと思いますが、新型コロナウィルスの影響による試験場所確保の問題で急なCBT化導入を進める必要があったのかと思います。
2020年1月現在、情報処理技術者試験でCBT化しているのは以下矢印を付けている3つの試験です。
・ITパスポート試験(IP)
・情報セキュリティマネジメント試験(SG)
・基本情報技術者試験(FE)
この3つの試験はもともと全ての問題が選択式で記述する問題がないからCBTをすぐに実現できたのですが、今後ほかの区分の試験がどうなっていくか気になるところです。
応用情報技術者試験(AP)および各種高度情報試験に関してはAM(午前)試験に関しては全部選択式なので少なくともこれらのAM試験についてははCBT化可能だと思います。
試験を主催しているIPAも公式で
なお、新型コロナウイルス感染症対策を前提とした「新たな日常」を踏まえた試験の在り方を抜本的に再検討し、2年後を目途に、新方式への移行を目指します。
と述べていますから他の区分でもCBT化する可能性が十分あるかと思います。
■記述式・論述式試験のCBT化はあり得るのか?
これはとても気になりますね。
情報処理技術者試験はほかのVendor試験と形式上で最も異なるところは記述式・論述式の設問があるところだと思います。
時間内に問題を解き切る情報処理能力、長文を読みこなす文章把握能力、長い文章で自分の考えを相手に理解させる表現力などを問う意味で記述式・論述式はこの情報処理技術者試験の特徴のひとつだと思いますが、これを含めてCBTで実現することがあるかどうか。
Yuubari個人としては記述式・論述式の設問もCBT化は賛成です。
高度情報試験の論述試験を受けたことのある方はおわかりだと思いますが、論述式は時間内に規定の字数を書き切らなければ大幅減点になるので多少読みにくい汚い字でもとにかく字数を埋めることに必死になります。
Yuubariはプロジェクトマネージャ試験とITサービスマネージャ試験の2回の受験でしか論述式を受けたことがありませんが、2回とも試験中手が攣りそうになるくらい文章を頑張って書きなぐりました。
もともとそんなに字が綺麗な方ではないのですが、時間に追われて最後の方は本当に汚い字での論述になってしまい、採点してくれる方に申し訳ないと思っていました。
最低限読める字だったからこそ2回とも合格することができましたが、これがPCを使った論述だったら書く方(受験者)も読む方(採点者)ももっと論述の内容に集中できて試験としてのクォリティが上がるのではないかと思います。
問題はキーボードを用いることでタイピングのスピードに個人差が出ること。
タイピングのスピードが試験の合否に影響するのは試験としてはおかしな話かもしれませんが、幸か不幸か情報処理技術者試験はITに関わる能力を計る試験。
パソコンを用いないITの仕事は無いわけで、特に論述試験がある区分の情報処理技術者試験はメールや文章を作成する仕事が比較的多いはずですので最低限のタイピングのスピードも情報処理能力のひとつと考えると論述試験のCBT化もアリだと個人的には思います。
■在宅受験は可能になるか?
Yuubariは去年Cisco SystemsのCCNA試験を受けました。
試験センターでCBT形式で受けたのですが、受験を申し込むとき「在宅受験CBT」も選択肢として選ぶことができました。
在宅受験の場合、試験を受けるPCに接続したWebカメラを用いて試験中は受験者が不正をしていないか試験管がチェックする形で試験が進むと記載がありました。
カメラで見張られながら試験を受けるのはどうも落ち着かないので、Yuubariは試験センター受験で申し込みましたが、選択肢として在宅受験ができるのは意外でした。
IPAも在宅でのCBT受験導入を当然考えていると思います。
新型コロナウィルスのような感染症の場合、大人数が集合すること自体がリスクになるので対策として在宅受験CBTは有効だと思いますが、この場合不正行為対策が非常に難しくなると思います。
Webカメラで試験中に監視しているとしても手元までは写せないわけで画面を見ているフリで用意しておいたカンペを除くことも物理的にできてしまうのが問題だと思います。
また試験問題漏洩防止のためにスクリーンショット撮影は禁止していても技術的にいくらでも画面保存できてしまうと思います。
Vendor試験ならともかく、国家試験である情報処理技術者試験で不正行為が見逃されるようなことが絶対にあってはいけないはず。
このあたりの不正行為防止の難しさが在宅受験CBT実施のネックとなると思います。
■CBT化後、試験問題(過去問)の公開はどうなる?
CBT化する前の受験者集合形式の情報セキュリティマネジメント試験(SG)と基本情報技術者試験(FE)は試験問題の持ち帰りが可能でした。
CBT化してからは当日の問題持ち帰りが不可となりました。当然ですね。
受験者がそれぞれ自分で試験日時を決めて受けるCBT試験ですから、試験問題漏洩防止のため今までできた試験問題の持ち帰りができなくなるのは仕方ないです。
ここで疑問となってくるのは、合格発表後に試験問題をIPAが公開するかどうか。
昨年12月から始まったばかりの情報セキュリティマネジメント試験(SG)はまだIPAはCBTで出題された試験問題と公式解答を公開していません。
試験問題(過去問)の公開が無くなるということは、試験勉強のやり方が根本から変わってきます。
Yuubariだけではなくほとんどの情報処理技術者試験の受験者の方は過去問を軸に試験勉強をしていると思います。試験内容が秘匿されたら勉強の仕方自体が変わってきてしまいますね。
正直今のNW試験のような高難易度な試験で過去問が一切無い状態で試験勉強しろと言われたらYuubariは途方に暮れます^^;
ここまでYuubariの妄想や疑問を交えて書いてみましたが、この先どうなるかは新型コロナウィルスの問題終息状況も絡んでいると思いますし、神(とIPA)のみぞ知るということになります。
いち受験者のYuubariは直近で自分が受ける情報処理技術者試験に大きな変更が無い限りこれまで通り粛々といままでやってきた試験対策を続けることにします。
勉強するときの環境
勉強するときの環境
勉強するときの環境って意外と大事ですよね。
隙間時間に集中できる場所、長時間集中して勉強できる場所、人によって勉強や何か机に向かってに集中するときの環境のこだわりはそれぞれだと思います。
Yuubariの場合、ポリシーとしては「なるべくストレスを溜めない場所と環境」です。
■勉強する場所のこだわり
Yuubariの場合、少しでも勉強時間を稼ぎたいときは通勤時間を使います。
片道30分ほど電車に乗るので往復60分は集中して暗記やテキスト通読をします。
個人的に英単語などの暗記モノに関しては電車の中が一番捗ります。
仕事やプライベートが忙しいときも通勤電車内だけで確実に毎日1時間の勉強時間を稼げるのでこれは利用しない手はないですね。
仮に年間200日出勤したとすると、単純計算で200時間勉強時間を捻出できるのは大きい!
※在宅勤務のときが増えてきたので最近この手が使えないのですが。
また長時間がっつり勉強したいときはコロナ禍以前はYuubariは空いている時間帯にカフェやコーヒーチェーン、ファミレスをハシゴしながら利用していました。
勉強しながら、ちょっと小休止したいときにコーヒーのおかわりと甘いものでほっとできるのも好きでした。
外だと雑音が気になって勉強できない方もいますが、Yuubariの場合は適度に雑音がある方が集中できます。
いろいろ試しましたが、さすがにファーストフード店は店内のBGMやお客さんの話声が大きくて勉強には向いていませんでした。
ところが、新型コロナウィルスの問題が2020年初頭に報じられてからは感染リスクを恐れてYuubariはほとんどカフェやコーヒーチェーンには行かなくなってしまいました。
行くとしてもテイクアウトで飲み物を買うくらいですね。
以前はカフェで自分以外にも勉強されている方をたくさん見ましたが、現在はどうなっているのでしょうかね・・・・
コロナ禍以降、つまり現在は自宅が勉強する場所の中心になりました。
以前書きましたが、うちには一昨年勉強机と椅子と買ったので勉強の環境が整っています。
コロナ禍以降に在宅勤務で仕事するときもこの机と椅子を使っているのですが、本当に買っておいて良かったと感じています。
この机と椅子を買うまでは家で勉強するとき座卓に床に座って勉強していたのですが、圧倒的に勉強机と椅子を使った方が疲労度は少ないです。
今でも長時間座っていても疲れが少ないですが、腰痛持ちの知り合いが「EXGELというブランドの座椅子クッション使うと腰がとても楽になるよ」と言っていたので、店舗で試し座りしましたが確かに腰が楽になる・・・・・・気がします。
ただお値段は結構お高いので購入は保留しています(*´~`*)
もし腰痛になるようなことがあれば買って試してみたいと思います。
昔から家で勉強することが苦手だったのですが、コロナ禍以降家で勉強することに慣れてしまい、今では外と変わらず集中できるようになりました。
ちなみにYuubariが家で勉強するときは専ら上記の勉強机と椅子ですが、Yuubariが愛読している『フリーター、税理士になる!』の著者で税理士の入江日和さんが税理士受験生時代はフリースタイル、つまり逆立ちしたりテレビを見ながらでも勉強したそうです。
さすがにそれはYuubariにはムリですが、入江さんがその本で仰っている「勉強する時間を楽しい時間にしてしまい、努力しない体制を作る」というのはとても参考になる意見でした。
■勉強中のBGMのこだわり
無音だとYuubariはなかなか勉強に集中できません。
逆に在宅勤務で仕事しているときは少しでも雑音があると仕事に集中できないので、無音状態にします。
自分でもなぜなのかわかりませんが(´∀`*;)
勉強するときは英語のリスニングの勉強しているとき以外はかならずBGMをかけます。
無音だとすぐに飽きて残念ながら勉強のモチベーションが続きません(´・_・`)
聴く音楽も勉強する内容によって変えています。
■集中するときはヴォーカル無しのBGM
情報処理技術者試験の午後問題やTOEICや英検の読解問題を時間を計って解くときはヴォーカル無しの音楽をかけます。
ヴォーカルがあるとちょっと集中力が落ちるのでクラシックミュージックが丁度良いですね。
最近だとYouTubeの動画でクラシックやピアノの演奏をかけるときが多いです。
クラシックミュージックは何百年も受け継がれている音楽だけあって全く飽きないから凄いです。
モーツァルト、ショパン、バッハ、ベートーヴェン、パッへルベル(カノン)、ヴィヴァルディなどのクラシックをYouTube動画よく聴きながら勉強します。Yuubariはもともとあまり詳しくないですしクラシックは聴かない方でしたが勉強しながら聴くうちに徐々に好きになってきました。
またピアノ演奏動画も勉強しながらよく聴いていますが、CANACANAさんというピアニストの方がYouTubeに上げてくれているピアノ演奏動画が好きで1日1回は再生してしまいます。ものすごいピアノの演奏力で聞惚れてしまいました。
クラシック繫がりだと京都アニメーションの『響けユーフォニアム』、『リズと青い鳥』のサントラもよくかけていますね。
映画のヴォーカル無しのサントラですと『ラ・ラ・ランド』や『セッション』もよくかけています。
ちなみに、脳科学の研究者である池谷裕二先生の著書の『受験脳の作り方』の中で、「モーツァルト効果」といってモーツァルトの曲を聞くと一時的(1時間ほど)にIQが上昇する、と書かれておりました。
■まったり勉強するときにかけるヴォーカルありBGM
時間を計らず過去問の解説をじっくり読んだり、演習の答え合わせをしながら自分で考えたりするときはヴォーカル入りの曲も聴きます。
アニメ「鬼滅の刃」でもBGMを手掛けてらっしゃる梶浦由記さんプロデュースのKalafinaの音楽や「空の境界」の楽曲が最近のお気に入りでよく勉強しながらかけています。
梶浦由記さんの作曲はしっとりした音楽だから勉強中に聴くのに丁度良いんです。
また、以前はYellow Magic Orchestra (通称YMO)が出した楽曲を初音ミクがカバーした「Hatsune Miku Orchestra」というアルバムをよく聴いていました。
もとの楽曲はYuubariが生まれる以前に作られた楽曲なのに全然古く感じないのが凄いです。また、初音ミクが歌っているのでヴォーカルが気にならずリラックスしながら聴けるのも良いです。
■勉強のストレスで自分を追い込まない
個人的には自分にストレスをかけすぎずリラックスしながらできる勉強環境が大事かと思います。
ストイックに自分を追い込む方がパフォーマンスを発揮できる方もいるかと思いますが、Yuubariの場合は過去を振り返るとストレスに負けて失敗してきたことばかりでした。
ただでさえ日々の仕事や家の仕事などで少なからずストレスを日常で受けているわけで、いくら自己研鑽とはいえ貴重な自分の余暇の時間を苦しみながら消費するのは勿体ないと思うんですよ。
試験前の追い込みの時期などは疲れていても無理してでも机に向かわないといけないときもあるかと思いますが、日常で空いた時間をリラックスしながら勉強して目標達成できたらなおのこと素敵なことだと思います。
ネットワークスペシャリスト試験 その13 試験日までに残っている自分の課題
今日は令和3年度の春季(4/18)のIPA情報処理技術者試験の下記区分の申込開始日でした。
応用情報技術者試験 (AP)
ITストラテジスト試験 (ST)
システムアーキテクト試験 (SA)
ネットワークスペシャリスト試験 (NW)
ITサービスマネージャ試験 (SM)
情報処理安全確保支援士試験 (SC)
Yuubariは今回久しぶりに情報処理技術者試験の受験申込を行いました。
受験する科目はもちろんいま勉強しているネットワークスペシャリスト試験(NW)です。
前回Yuubariが申し込んだ情報処理技術者試験は2019年秋期のITサービスマネージャ試験(SM)でしたので、およそ1年半ぶりの情報処理技術者試験の受験申込みになります。
久しぶりにIPAの試験を申し込んだので危うく午前1の免除申請をし忘れるところでした(×_×;)
振り返ると2020年春期はもともと受験したい科目がなかったのでスルーしましたし、2020年秋期に受けるつもりだったネットワークスペシャリスト試験は新型コロナウィルスの流行により半年後に延期となったという事情があります。
まだ高度情報処理試験の午前1の免除が残っているうちに目標の高度情報処理技術者試験(つまりNW)に合格したいものです。
最近は本当に新型コロナウィルス(Covid-19)の流行が深刻で、昨年に続きついに日本政府から2回目の緊急事態宣言が出てしまいました。
次の試験(2021年4月)も延期や中止無く無事試験が開催されるかわかりませんが、いち受験者としては試験が予定開催されることを信じて勉強するしかないですね。
予定通り2021年4月18日にネットワークスペシャリス試験が開催されるとして試験日まで残り96日。
ここまでのNW試験に対しての自分の対策の進捗と試験日までに済ませておきたい課題を確認しました。
(ここまで完了済み)
・NW平成25年~30年までの計6年分の午後過去問の1回目を解く
・NW平成25年、26年、30年、29年の計4年分の午後過去問の2回目を解く
・「左門至峰によるネスぺ教科書」を2周通読
・Cisco CCNAに合格してネットワークの基礎を身に付けた。
(これからの96日で終わらせたい課題。優先度高い順に列挙)
―1月中に終わらせたい―
・平成28年、27年の午後過去問の2回目を解く
・平成25年~30年の午後過去問6年分の自分のまとめた情報をしっかりと理解した上で覚える
―2月中に終わらせたい―
・NWテキストとしてWebサイト「ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 -」をじっくり通読
・NWテキストとしてWebサイト「ネスぺイージス」をじっくり通読
・令和1年の過去問を解く(勉強の仕上がり具合、足りていない部分を確認する)
―3月中に終わらせたい―
・平成25年~30年の午後過去問6年分を3回目として軽く解き直す(ここは仕上げなのであまり時間はかけない)
―4月になったら試験日までに終わらせたいー
・午前2の過去問をWebサイト「ネットワークスペシャリストドットコム」でしっかり解く(本試験2週間前から詰め込みで終わらせる)
・もし時間に余裕があれば平成23,22,21年の午後過去問も解いてみる。
こうしてみると、まだまだ試験日までにやること山盛りですね。
過去問演習についてはどうしてもまとまった時間が必要ですが、自分が過去問を解いていてまとめた情報やWebサイトのテキストなどは隙間時間を利用すれば触れることができるので、日ごろからちょっとした時間も活用しながらなんとか試験日までに納得のいく形で仕上げたいと思います。
Yuubariの読んでよかった本(その8) 『ナイルパーチの女子会』
柚木麻子さんの『ナイルパーチの女子会』
「読んでよかった本」というカテゴリーにしていますが、読後に感じた率直な意見としては「嵐のような小説」でした。
個人的にはどうにも傑作とも駄作とも言い難いモヤモヤした作品でしたが、人間関係に自信が無い人には局所的に刺さるであろう極上の毒を感じました。
総合商社で働く優秀なキャリアウーマンの栄利子と特に目的もなく日常をのんびり過ごすちょっとした有名ブロガーの主婦の翔子がとあるきっかけで出会います。
2人ともアラサーで年齢も近く、生活様式は全く異なるもののお互い自分に無い価値観を持っている点に惹かれてすぐに意気投合します。
そこまでは展開的に安心して読み進めていましたが、途中から2人の仲に亀裂が走りそれをきかっけに平凡ないつもの日常が音を立てて崩れ落ちていく様が読み応えあります。
一般的に社会人になってできた新しい知人は「この人とは価値観が合わないな」と感じたら、たいてい自分から離れていけば済みますが(職場や所属する団体の集まりでしたらそうもいかないときはありますが)、今まで友だちが1人もできたことがない栄利子は翔子が自分から離れていくことに納得できず、異常な行動に出ることに・・・・
そこからは嵐のような激動の展開で栄利子や翔子が翻弄されていくのですが、人間の病んだ暗い本質をえぐるような細かな心理描写が光ります。
自分では気づかないうちに精神的に追い詰められてエキセントリックな行動に出る様は読んでいて本当に苦しい。
「こんな異常な人間は自分とは無関係」とすっぱり切り捨ててしまえばそこで終わりですが、誰しもが多かれ少なかれ抱えている闇に共感してしまうかもしれません。
ただし、異常な行動ひとつひとつに本人なりの理屈を以て心理が語られるがとても面白かったです。
異常なくらいの分量のメールを相手に送るのも相手の気持ちを無視して「友だちなんだからすぐに返信するのが当たりまえだよね」という心理が描かれると、共感はせずともどういう理屈で栄利子が行動しているのかよくわかりました。
作品全体でみると、中盤以降はただただ痛々しくて正直胃もたれしました。
またいくらなんでも狂気すぎる真織さん(主人公と同じ職場で働く派遣社員の女性)の言動にはちょっと醒めてしまいました^^;
野心的な挑戦に溢れた作品でしたが、名状しがたい「狂気」をはらんだ作品なのでメンタルが弱っている方には勧めません。
好き嫌いが分かれそうな作品なので、諸手を挙げて人に薦めることはできないですが強烈なインパクトが残る小説でしたのでここに載せてみました。
2021年のYuubariの目標
個人的に毎年の年始めの恒例としていますが、2021年の目標を立てました。
※去年書いた年頭の目標はこちらです。
(2020年の振り返り)
2020年は「ネットワーク技術の習熟」に力を入れました。
仕事が忙しかったせいもあって、なかなか本腰入れて勉強できずに合格までに11ヶ月もかかってしまいましたがCisco CCNAについて2020年10月に合格できました。
ですが、残念なことに本来2020年の10月に受験するはずだったネットワークスペシャリスト試験(NW)については新型コロナウィルスの流行により2021年4月に延期となってしまいました。
国家試験が延期(や中止)されることはまずほとんど無いことだと思っていたので、Yuubariにとってこれは本当に誤算でした。
こういう事情もありまだNW試験対策が終わらず必要と考えると2021年もネットワーク技術の勉強は続くことになります。
正直なところネットワーク技術の勉強は始めてみると難しい反面とても面白くて、普段の仕事に直結することが多いので得るものが多かったです。
もう半年は続けてネットワーク技術の勉強を集中したいと思っています。
毎度のことですが、Yuubariは具体的な目標がないと努力を続けることができない意志薄弱な人間ですので。。。。今年も資格試験を目標に据えて取り組みたいと思います。
(2021年の自己研鑽のざっくりした目標)
2020年にCCNAを取得できたのでこのまま上位試験であるCCNP取得を目指しても良いのですが、CCNPは取得にはとても費用がかかりますし(CCNPは合格するまで受験費用だけで10万円前後かかります)、ネットワークが専門ではない現在の仕事でそこまでの知識・技術は要求されていませんのでCCNP挑戦は少なくとも今年はやめておきます。
正直、高額なベンダー資格受験は会社の補助が欲しいところですね(^^;
遅まきながらですが、以前からクラウド技術に興味があり学んでみたいという気持ちがあります。
いまの仕事としてオンプレミス環境の構築やサポートばかりを続けてきましたが、だいぶ前から世の中の情勢ではITインフラはクラウドに移行しています。
はっきり言ってUchino会社が遅れているだけで他社様はどんどんクラウド環境に移行している、と他社様のIT部門の方と話していて強く感じました。
残念ながら今現在YuubariにはUchino会社のITインフラを更改する権限はありませんが(外資系企業なのでそのような権限を持つことはこの先ずっと無いと思いますが)、今後もこの仕事を続けていく上でクラウドについて学ぶことは決して無駄にはならないと思っています。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問を解いていてもクラウド技術に関する午後問題も本当に最近よく出てくるように感じます。
そういうわけで今年はクラウドに関係する勉強もしたいと思っています。
また、今年の前半はクラウド技術も含めたネットワーク技術の勉強に取り組むとして、今年の後半は語学(英語)の勉強に戻りたいと思っています。
この先も英語を使って仕事をするならば英語の基底能力を底上げすることは何より必要と実感しています。
TOEICも英検も最後に受験してからだいぶ経ってしまったので、それらの勉強をしながら英語を勉強する勘を取り戻したいと思っています。
(上半期の具体的な目標)
ネットワーク、特にクラウド技術のベンダー資格と考えるとAWS(Amazon Web Service)の認定資格が鉄板のようですね。
AWSの認定資格は種類がとてもたくさんありますが、Yuubariの場合はまずは基礎レベルの資格である「クラウドプラクティショナー」が目標と言うことになります。
ちょっと調べた感じですとAWSクラウドプラクティショナーは集中して勉強すれば1カ月くらいの勉強で合格できるようです。
自分の仕事(家の仕事含む)の忙しさを鑑みれば、Yuubariの場合は2-3ヶ月くらいかかる思っておきます。
それらを加味すると、今年前半の具体的な目標は以下として検討しています。
・ネットワークスペシャリスト試験受験(4月に受験予定)
・AWS クラウドプラクティショナー受験 (7月に受験予定)
6~7月までにAWSクラウドプラクティショナーの受験が終わるとして、IT関連の勉強についてその後どうするかはそのとき考えようと思います。
このままAWSの上位の試験(アソシエイツなど)を受けるというのも手ですし、情報処理技術者試験のシステム監査に挑戦する可能性もあります。
その先についてはとりあえず保留ということにしておこうと思います。
(下半期の具体的な目標)
今年の下半期からは語学(英語)について本気で取り組みたいと思っています。
現在英検1級の勉強を少しずつ続けていますが、さすがに難しく対策は時間がかかるため今年の受験はとても無理です。
英検も1級ともなると受験料が結構高額(1万円前後)なので、受けるならば1次試験を確実に突破できる実力を付けてから受けようと思っています。
英検1級は合格率が10%前後なので、合否当落上の状態で受けて落ち続けても受験費用が勿体無いだけです。
そうなると、わりと取り組みやすいTOEICが目標としては適切かなと考えています。
例年のTOEIC受験スケジュールで考えると12月の初旬を試験日として照準を合わせたいと思っていますが、新型コロナウィルスの流行により今年もTOEIC受験が抽選になる可能性があります。
※TOEIC公式より
2021年度における「定員制」、「抽選方式での申込受付」、「午前と午後の1日2回実施」の継続については、社会情勢、会場の確保状況およびお申し込み状況を考慮し、決定次第ご案内いたします。
TOEIC受験が抽選になってもし抽選に漏れた場合は来年にTOEIC受験が持ち越しになりますが、それはそれで英語の勉強が続くので悪くないと思っておきます。
まとめると、今年の資格試験の受験予定はこんな感じでいこうと思います。
4月:ネットワークスペシャリスト試験(NW)受験
10月:システム監査技術者試験(AU)受験 ※気が向かなければ受けないかも
12月:TOEIC受験 ※もしくは2022年1月受験
思ったより盛りだくさんになってしまいました。
どこまでチャレンジできるかわかりませんが、自分の日常生活や精神面を最優先としながらもできるだけ楽しみつつ頑張ってみたいと思います。
2020年 振り返り
2020年の大晦日。
2020年もそろそろ終わりに近づいてきましたので今年1年を振り返ってみました。
(資格関連)
2020年の業務外でのお勉強(自己研鑽)のお題目は自分の中では「ネットワーク技術の向上」でした。
この名目のもと、今年は
10月にCCNA Routing and Switching -Cisco Systems (試験番号200-301)
に挑戦しました。
そして無事合格できました(CCNAの勉強をはじめて11カ月もかけてしまいましたが)。
しかし、自分のブログを読み返すと今年(2020年)の年頭では以下のスケジュールで考えていたので、だいぶ計画とは違ってしまったかもしれません。
2020年(当初の予定)
1月:CCNA勉強開始
4月:CCNA受験(ICND1 とICND2を一緒に受けるか別々で受けるかは考え中)
4月:ネットワークスペシャリスト試験(NW)の勉強開始
10月:ネットワークスペシャリスト試験(NW)受験
スケジュール的な話をすると、2020年10月は本来ネットワークスペシャリスト試験(NW)を受けるはずだったのが新型コロナウィルスの影響で中止(2021年4月に延期)になってしまったので、予定が狂ってしまったのは仕方が無いと自分でも思っています。
その一方で、遅々とした歩みですがこの1年ネットワーク技術の勉強を続けているでこの分野(ネットワーク技術)についてはだいぶ自信がついてきました。仕事をしていてもネットワークの分野で悩むことがかなり減ってきました。
この効果は資格試験の合格と同じくらい、もしかしたらそれ以上の恩恵かもしれません。
(趣味面:フラメンコ)
フラメンコは今年の3月から新型コロナウィルスの影響で通っている教室自体がクローズ(一時休止)になってしまいました。
セビジャーナスというフラメンコの最初にならう定番のバイレ(踊り)があるのですが、その最後の方(4番)を習っている途中で教室がクローズになってしまいました。
その後今年6月にレッスン再開になりましたが、別のクラスに組み込まれてしまったため、セビジャーナスを完璧にマスターしないまま次の踊りのコースを習うことになり、個人的にはかなり消化不良です。
また、6月くらいから仕事がとてつもなく忙しくなってきて、精神的な負担も増してきたためレッスンに通ってはいるもののなかなか身に入らずといった状態が続いています。
来年からは仕事もプライベートもとても忙しくなりそうなので、休日1日を費やすフラメンコのレッスン受講はいったん休止しようとおもっています。
せっかく1年半以上習ったのでまた生活に余裕ができたら復帰したいですね。これまでみたいに週イチのペースはムリだと思いますが・・・
(ブログについて)
この前も書きましたが、なんだかんだ2年続いています。
ブログの良いところは「そのときの自分の考え」が克明に残るところですね。
日記もそのような効果がありますが、日記と違ってブログは自分で消さない限りずっとネットに残り続けるわけで、PCでもタブレットでもスマホでもすぐに開けて前に書いたことを振り返ることができるのが特徴。
後で読み返すと黒歴史のような痛い記述も残るかもしれませんが、それはそれでそのときの自分の正直な気持ちなので、できるだけ削除・修正せずに残して読み返せるようにしたいと思っています。
(新型コロナウィルスの影響について)
2020年というとこの出来事は外せないですね。
新型コロナウィルス(Covid-19)が世界的に流行して人々の生活様式に相当な影響が生じました。
グローバルな話題で言えば、本来開催されるはずだった2020年東京オリンピックは延期になりました。いちおう2021年に延期という形になりましたが、いま現在(2020年12月末日)日本では第三波が起きてまた感染者が急増していますし、イギリスで見つかった変異種の流行により世界的にはまったく収束の兆しがみられない状況です。
明るい話といえばようやくワクチンの接種がアメリカ・イギリスで開始され、日本も来年4月くらいから接種が始まるということですかね。
また、新型コロナウィルスの流行以来、観光・ビジネスも含めた海外渡航がほぼ無くなったのが本当に信じられませんでした。
日本国内の観光地にあれだけたくさんいた外国人観光客を今年は全くみかけなくなりましたし、自分自身も2月に行こうと思っていた海外旅行の予約(ヨーロッパのマルタ共和国)をキャンセルしました。
仕事でも今年日本に来るはずだった米国からのお客さんも来れなくなり、結局オンラインで用事を済ませることになりました。
仕事の様式で言えば、この1年で「在宅勤務」「オンライン会議」がとても発達しました。主にデスクワークをしている人に限りますが、職場に行かずに自宅でPCを使って仕事ができるといのは労務管理的な制約を超えて広く社会に浸透した年だったと思います。
Yuubariはどうしても在宅勤務が性に合わないのですが、通勤時間が無くなることで時間を有意義に使うことができたり、満員電車が解消されたりと良い面もあったかと思います。
考えてみれば在宅勤務はVPNを主体とした仮想ネットワーク接続技術が基盤となっているケースがほとんどですし、オンライン会議もUDPといったプロトコルを用いたネットワーク技術が欠かせません。
新型コロナウィルスの流行がもう20年早ければ、技術が追い付かずこれほど社会で広く在宅勤務が行われることは間違いなく無かったと思います。
そういう意味で自分のいま勉強していることは社会インフラを支えている技術に繋がっているという自覚が起きるきっかけでもありました。
ですが、「外出(外食)を控える」「会食を避ける」「人が集まるイベントを行わない(参加しない)」「旅行が出来ない(控える)」という相当な制約を受けた1年でもありました。
個人的には映画館での映画鑑賞も、美術館巡りも、イベント参加も、旅行も、友だちとの会食も、外出にまつわるあらゆることを極力控えた1年でした。
(今年1年を振り返ると)
一言でいえば、「耐えた1年」だったと思います。
前述した新型コロナウィルスの影響で行動もかなり制限され(自粛し)、仕事も今年はかなり忙しくて休まる時期も無く、本来は気晴らしのための趣味(フラメンコ)でなかなか練習に身が入らず毎週教室に行くのも徐々につらくなっていました。
その一方でプライベートではとても嬉しいこともありましたし、来年は大変だけどきっと良い1年になると確信しています。
願わくば、新型コロナウィルスの問題が早々に解決してみんなが明るく過ごせる日が1日でも早く戻ってくることを期待しています。
ブログを開設してから2周年となりました
2年前の今日、このブログをはじめました。
今日でちょうど2年が経ちました。
もともと飽きっぽくて意思の弱い自分が自己啓発の記録として2018年12月23日にブログ開設したのですが、ブログが継続しているということは自己啓発も続いているということですので、これまで自己啓発を地道に続けている自分を素直に褒めたいです。
特に過去2年間を振り返ると、一回も記事をアップしなかった月(Month)が無かったというのがちょっと自分でも意外。
仕事やプライべ―ト、資格試験対策で忙しい時期もあったのにこれはなかなかよく頑張ったと自分でも思います。
ブログ開設前(2018年12月以前)に自己啓発で取り組み、合格していた資格試験はこの通りでした。
・情報セキュリティマネジメント試験(SG)※2016年春試験で合格
・情報処理安全確保支援士試験(SC)※2018年秋試験で合格
(語学)
・英検 準1級 ※2017年2月合格
・TOEIC 820点(2018年1月受験)
ブログタイトルの「折れない心」というのは、過去に受験勉強であったり資格試験で何度も失敗を繰り返しなかなか努力の成果が出なかった自分が諦めずに挑戦し続ける気概(というか理想)を現したのですが、幸運にもブログ開設後は一度も資格試験に不合格にならずに成果が出ました。
結果が出てきた今だからこそ言えますが、「挫折を知る」ということは人生で大切な事なんでしょうね。
このブログ2018年12月に始めてから直近2年のうちに以下の資格試験に合格しました。
2020年10月 CCNA Routing and Switching -Cisco Systems (試験番号200-301)合格
PM、SM、簿記3級などは合格点ぎりぎりのきわどい合格でしたが、正直なところこの2年でこれだけ達成(合格)できるとは思いませんでした。
ブログで自分の勉強の記録を付けて定期的に振り返りながら見直し、試験の対策の仕方について考えをまとめてブログ内で書き留めるなどのおかげで、やみくもな非効率な勉強が避けられたのはとても大きな恩恵だったと思います。
また、他の方のブログを読むことや自分の体験を書くことで自己研鑽のとても大きなモチベーションアップに繋がったことは疑うべくも無いです。意思が弱くて地頭も良いとは言えない自分が着実に成果を残せた意味において、ブログは性に合っていたということだと思います。
また、資格試験の勉強を通して本当にいろいろな分野の知見を得て自信も付いてきましたし、IT技術を学ぶ面白さもわかってきました。
いつまで続くかわかりませんが、ブログも資格試験の勉強もこれからも地道に続けていければと思います。